セルビア代表を率いるドラガン・ストイコヴィッチ監督が、15日のスペイン戦を振り返った。同日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。
UEFAネーションズリーグ・リーグAグループ4の前半戦を1勝1分1敗の五分で折り返したセルビア代表は、15日に行われた第4節でスペイン代表と対戦。前回は欧州王者から勝ち点1を拾ったものの、敵地に乗り込んだ同試合では5分に先制点を許すと、その後は防戦一方に。75分にはCBストラヒニャ・パヴロヴィッチの一発退場で数的不利にもなり、結果は0−3の完敗。FWアレクサンダル・ミトロヴィッチに巡ってきた決定機を含めてシュート数は3本にとどまったのに対して、被シュート数は30本と実力の差をまざまざと見せつけられた。
試合後、ピクシーはお手上げだと告白。ケガ人が続出しているチーム状況でも、クオリティが落ちなかったスペイン代表に対して、同指揮官は「まず率直に、スペインが当然の勝利を収めたことを祝福したい。彼らはとても良いチームで、良いプレーをした。それに対して、我々は悪いものだった」と称賛。続けて「現実に向き合い、素直になろう。ゴールキーパーの(ダビド・)ラヤから(アルバロ・)モラタまで問題がなく、ピッチ上であれだけのクオリティを見せつけられると、我々は何も持っていないチームであると感じさせられたよ」と心境を明かした。
無論、セルビア代表にもMFサシャ・ルキッチやMFイヴァン・イリッチといった欠場者がいたのは事実。それでも、ピクシーは「彼らは別次元にいる。今夜はそれを目の当たりにした。技術的に優れ、より速く、より多くのアイデアを持っている…すべてが彼らの手のひらの上だった。欧州チャンピオンであることは偶然ではない」としつつ、「ネーションズリーグのリーグAでプレーするのは初めてで、それに多くの負傷者が出たことも念頭に置いておかなければならない。ただ、欠場した選手が少なければ状況は違っていたかもしれないが、結局はそういうものだ」と述べている。
同大会の最上位ティアにあたるリーグAに所属するセルビア代表。次節は決勝ラウンド進出を懸けたデンマーク代表との大一番となるが、この敗戦を糧に勝利を収めることはできるのだろうか。
【ハイライト】3失点完敗のセルビア代表