そのパパ友さんはディズニーランドの株主優待(オリエンタルランド<4661> )が気になっていたそうです。家族みんなが喜びそうな優待ですし、筆者にも娘がいるしディズニーが大好きなので「うんうん、気になるよね」と共感してしまいました。
一方、筆者は株式投資を15年やっているのですが、株主優待には「思わぬ落とし穴」もあります。株主優待を受け取るつもりが受け取れなかった、とか、株主優待を受け取れたけれども株価が下がってしまった、とか、株価は下がらなかったけれど何年も停滞してしまった、ということも有り得るからです。
そこで本記事では、「株主優待銘柄を買うときに注意したいこと」をまとめました。
ずばり要点をまとめると、以下の5点に気をつけると良いでしょう。
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・欲しい優待を受け取るのに何株必要か?
・どれくらいの期間、株を持つ必要があるか?
・いつまでに株を買う必要があるか?
・受け取れるリターン(株主優待)に対して、リスクは大きくないか?
その優待銘柄の未来は明るいか?
優待銘柄を買う以前に、その会社が「どんなお客さまに、どんな商品(サービス)を提供しているのか?」をしっかり調べるようにしましょう。業績が悪くなると株価が下がったり、最悪の場合には上場廃止になることもあります。成長が期待できない企業では、株主優待や配当が減ったり、なくなったりするリスクも高まります。
「競争環境が厳しくなっている」「すでに業績が悪くなり始めている」「経営陣に傲慢な態度がうかがえる」といった点があれば危険サインです。
欲しい優待を受け取るのに何株必要か?
株主優待をもらうために必要な株数と株価を掛け合わせて、最低限必要な投資額を確認しましょう。多くの企業は100株以上の保有が条件ですが、200株やそれ以上が必要な場合もあります。なお株主優待は配当と違って、保有株数が増えても優待が比例して増えるとは限りません。株を買い過ぎるとお得感が薄れることも多いです。だから筆者は、優待利回りを最大化するために「狙っている株主優待を受け取るのに最低限必要な購入株数」だけ買って、買い過ぎないようにしています。
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どれくらいの期間、株を持つ必要があるか?
最近は、株を長く持っている人向けの株主優待が増えています。例えば、1年以上や3年以上持っていることを条件にしている場合があります。優待を受け取るつもりだったのに「あ!長期保有じゃないと受け取れなかったのか!」と後から気付いて損した気分になるパターンもありますから、優待が受け取れる株の最低保有期間を事前にチェックしておきましょう。いつまでに株を買う必要があるか?
株主優待をもらうには、権利付き最終日までに購入する必要があります。ただし、権利確定直前には株価が高くなることも多いです。筆者が調べた限り、権利付き最終日の1〜2カ月くらい前に買うようにするとうまくいくことが多かったです。受け取れるリターン(株主優待)に対して、リスクは大きくないか?
成長性のある会社と分かっても、株価が高過ぎると、受け取れる株主優待以上に、株価が下がってしまうリスクがあります。日本株は予想PER(株価収益率)が低く、配当利回りが高い株のほうが株価が上がりやすい傾向があります。筆者も株主優待銘柄を持っていますが、配当利回りが4%以上あって、プラスアルファで株主優待も受け取れる会社に注目しています。
まとめ
改めて要点をまとめると、株主優待銘柄を買うときに大事なのは以下のことです。
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・欲しい優待を受け取るのに何株必要か?
・どれくらいの期間、株を持つ必要があるか?
・いつまでに株を買う必要があるか?
・受け取れるリターン(株主優待)に対して、リスクは大きくないか?
株主優待には「思わぬ落とし穴」もあります。落とし穴にはまらないためにも、これらの点に注意しながら、手堅く投資したいですね。
文:中原 良太(個人投資家・トレーダー)
18歳に株を始め、25歳でYahoo!株価予想達人で「ベストパフォーマー賞」を受賞。主に株式投資とマネー(お金)についての情報をSNSやYouTube、メルマガなどで発信。IQ上位2%のMENSA会員。
(文:中原 良太(個人投資家・トレーダー))