警察官を装って現金あわせて810万円をだまし取ったなどとして、居酒屋を経営する男ら3人が警視庁に逮捕されました。男らは居酒屋を「現金の回収拠点」にしていたということです。
詐欺などの疑いで逮捕されたのは、埼玉県久喜市の居酒屋「和ジアンダイニング KOSHI KOSHI」経営者の狐崎宇史容疑者(40)と、従業員の高田光容疑者(40)ら男3人です。
狐崎容疑者らは今年7月、仲間と共謀し、警察官を装って「キャッシュカードが不正に利用されている」などとうその電話をかけ、埼玉県に住む70代の男性からキャッシュカード21枚をだまし取ったうえ、現金あわせて810万円を引き出した疑いがもたれています。
警視庁によりますと、警察官を装った「受け子」が男性の自宅を訪れ、不正利用を防ぐ目的だと説明したうえで、キャッシュカードに切り込みを入れて利用できない状態になったと男性に思い込ませ、だまし取ったということです。
その後、ATMで引き出した現金をコンビニエンスストアなどのトイレタンクのフタの内側に隠し、高田容疑者らが回収して、狐崎容疑者が経営する居酒屋に保管していたということです。
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狐崎容疑者は「現金回収グループ」のリーダーで、居酒屋に紙幣計数機が置かれていた状況などから、警視庁は、居酒屋が「現金の回収拠点」になっていたとみています。
狐崎容疑者らが関与したとみられる特殊詐欺事件は、去年10月から今年7月の間に9都府県で29件、被害総額はおよそ4400万円に上るとみて、警視庁は詳しく調べています。