【バスケ】B1仙台、Bプレミア参入決定「子どもたちが誇れるクラブ、夢を描けるような」志村社長

0

2024年10月17日 19:34  日刊スポーツ

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

日刊スポーツ

「B.プレミア」参入が決まり、集まったブースターに感謝を伝えるB1仙台89ERSの志村社長(撮影・浜本神威)

B1仙台89ERSが、26−27年シーズンから始まる「Bリーグ・プレミア(Bプレミア)」の2次審査基準を満たし、初年度からの参入が決まった。参入クラブ発表会見が行われた17日、仙台市内の藤崎本館前でパブリックビューイング(PV)を開催。会場に集まった150人の観客や配信を見る画面の前のブースターが、新たなスタートを喜んだ。


   ◇   ◇   ◇


Bリーグ島田慎二チェアマンの口から仙台89ERSの名前が呼ばれると、仙台の志村雄彦社長(41)は自信と安堵(あんど)が混じった笑顔を浮かべた。大きな拍手に包まれながら壇上に上がり「心の底から喜んでいただいているんだな…」とブースター1人1人の顔を見やる。「今日という日を皆さんと迎えられること、本当に幸せに思います」と第一声。支えてくれる人たちに感謝を伝えた。


「新B1に挑戦します」。23年1月1日に表明した。「未来ある子どもたちにどんなナイナーズを残したいか、子どもたちが誇れるクラブ、夢を描けるような仙台、宮城になってほしい」という思いがあった。


だが当時は、参入条件の平均入場者数4000人以上、売上高12億円以上、基準を満たすアリーナの確保、すべて未達成からのスタートだった。「(年間)12万人をまずやり切ること、そこがすべてだと思っていた。1人でも多くの人に来てもらおう、勝ちを届けようと」。フロントスタッフも奔走した。一緒にBプレミアの景色を見るために−。チームが、フロントが、ブースターが一丸となってつかんだ結果だった。


自身が引退した18年、「日本一の夢を見ましょう」と言った。22年5月に6季ぶりのB1復帰、一昨季はB1残留を決め、昨季はB1でのクラブ最高勝率を挙げた。1つずつ階段を上がってきた。次はBプレミア初年度優勝を目指し、新たなスタートを切る。「1つでも多くの勝利を皆さんに届けて、毎試合、黄援してくれる皆さんに感謝を伝えられるようなクラブになっていきたい」。仙台一丸となって、日本一の夢を追いかけていく。【浜本神威】


○…仙台のBプレミア参入にブースターも高揚した様子だった。B2時代の21−22年シーズンから応援しているという30代女性は「B1に上がる時から見ているので、Bプレミアという大きな目標を成し遂げたことがうれしいです」と笑顔を見せた。家族でPVに来た40代男性は「ホッとしたという気持ちです。B2で一緒に昇格を争ったチームが上がってくるのもうれしい」と、新たなリーグに期待していた。


○…B1秋田ノーザンハピネッツは、4次審査でのライセンス交付を目指すことを改めて発表した。水野勇気社長(41)は「平均入場者数基準および売上基準の2項目はすでにクリアしておりますが、新アリーナ基準に関しましては当初より本年12月に予定されている4次審査でのライセンス交付を目指しております」と説明。秋田県と連携しながら、Bプレミア参入への準備を進めていく。

    ランキングスポーツ

    前日のランキングへ

    ニュース設定