【競泳】大橋悠依「大満足の水泳人生でした」29歳の誕生日に現役引退会見 東京五輪2冠

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2024年10月18日 11:46  日刊スポーツ

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引退会見であいさつする大橋(撮影・小沢裕)

競泳女子個人メドレーで21年東京五輪(オリンピック)200メートル、400メートル金メダルの大橋悠依(イトマン東進)が29歳となった18日、都内で現役引退会見を行った。


スーツ姿で登壇し、長年指導を受けた東洋大監督の平井伯昌氏から花束を受け取った。自身の歩みを振り返るスライドショーを見つめ「約21年間の競技生活でしたが、本当に充実していて、大満足の水泳人生でした。貧血、ケガ、東京五輪からの3年間…。苦しいことも多かったですが、最後は晴れやかな気持ちで引退を迎えることができて、すごく誇りに思っています」とかみしめた。


滋賀・草津東高から東洋大に進んだ大橋は、17年日本選手権の400メートルで4分31秒42の日本新記録を樹立。同年夏の世界選手権では200メートルで銀メダルを獲得した。19年の同選手権でも400メートルで銅メダルを獲得し、21年東京大会で五輪初出場。200メートル、400メートルを制して日本女子初の競泳2冠に輝き「うれしいです。勝つも負けるも後悔がないといえるように泳ごうと思った。それが良かったと思う」とかみしめていた。


東京五輪後はモチベーションのコントロールに悩みながらも、24年パリ五輪を目指すことを決断。2度目の大舞台では200メートルで準決勝まで進み、9月の国民スポーツ大会が現役最後のレースとなっていた。


10月からはイトマンスイミングスクールの特別コーチに就任。同スクール総監督となった平井氏らと、後進の育成に力を注いでいく。25年からはスポーツ栄養学を学ぶために大学院へ進学予定で「これまでの経験を生かしながら、自分にできること、自分にしかできないことも見つけながら挑戦を続けていきたい。楽しい人生を作っていけるように頑張りたいと思います」と誓った。【松本航】


◆大橋悠依(おおはし・ゆい)1995年(平7)10月18日、滋賀・彦根市生まれ。6歳で競技を始める。草津東高−東洋大−イトマン東進。得意種目は個人メドレーで、世界選手権は17年に200メートル銀メダル、19年に400メートル銅メダル。21年東京五輪は個人メドレー2冠を達成。日本女子で初めて夏季五輪1大会で複数のメダル獲得となった。24年パリ五輪200メートルは全体12位で準決勝敗退。200メートル(2分7秒91=17年世界選手権)、400メートル(4分30秒82=18年日本選手権)の日本記録保持者。174センチ、55キロ。

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