UQ mobileの「コミコミプラン+」とpovo2.0の「データ追加360GB(365日間)」の狙いは? KDDI担当者が語る

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2024年10月18日 21:11  ITmedia Mobile

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料金プラン面の施策を説明するKDDIの渡邊和也氏(パーソナル事業本部 マーケティング本部 副本部長)

 既報の通り、KDDIと沖縄セルラー電話は10月18日にUQ mobileブランド向けの新プラン「コミコミプラン+」と、povoブランドのpovo2.0向けの新トッピング「データ追加360GB(365日間)」を発表した。


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 上記のプランは、NTTドコモの「ahamo」のプラン改定を意識したものと思われる……のだが、発表のタイミングがたまたまau携帯電話のネットワークに関する説明会と重なったことから、この説明会でプランに関する説明も併せて行われた。


●「つながる体感No.1」を感じられるプラン


 KDDIと沖縄セルラー電話の携帯電話サービスは、メインブランドである「au」、元々は両社の子会社が運営するMVNOだった格安ブランド「UQ mobile」と、月額0円から利用できるオンライン専用ブランド「povo」の3つからなる。そのいずれも、OpenSignalの「Japan Mobile Network Experience Report October 2024」において18部門中13部門で“1位”を取った両社のモバイルネットワークによって支えられている。


 今回、UQ mobileにおいてコミコミプラン+を投入したのは「UQ(mobile)の“つながる”をもっと体感いただくため」とされているが、従来の「コミコミプラン」の料金を据え置きつつ月間のデータ通信容量が20GBから30GBに増量されるのは、明らかにahamoのプラン改定を意識した取り組みだろう。終了時期は未定だが「10%増量特典」を適用すると、月間33GB利用できるのは、ahamoに帯する差別化要素だ。


 一方で、月額0円から使えるpovo2.0では、新しい1年間トッピングとして「360GB/365日」を用意した。料金は1回2万6400円だが、12カ月間にならすと1カ月当たり2200円と、ahamoよりも手頃となる。しかも、1年間トッピングを初めて購入する人は購入金額の10%が還元されるので、1カ月当たり実質1980円で使える。「MNOとしては最もお得」に使えるというわけだ。


●中容量帯は「30GB」が標準に?


 UQ mobileの新プランとpovo2.0の新トッピングは、明らかにahamo対抗であると思われる。発表会後の質疑応答でも、その点を問う質問がなされた。


―― 料金について、(UQ mobileのコミコミプランの)20GBを30GBにするということですが、NTTドコモのahamoも10月から実施しています。中容量帯を20GBから30GBにするのはトレンドなのでしょうか。それとも、楽天(モバイル)が契約者数を伸ばしていることを念頭に置いた取り組みなのでしょうか。


KDDI渡邊氏 ahamoの(仕様)変更は10月から始まったばかりなので、その影響は絶賛分析中です。使い放題プランやミニ(小容量)プランは他社も固まってきている一方で、中容量はせめぎ合いになっていると考えています。私たちとしても、楽天モバイルやahamoを意識したプランを用意して、高品質なネットワークを体感いただくことにつなげようと考えました。


―― 特定のどこか(のキャリア)への対抗ではなく、ということでしょうか。


KDDI渡邊氏 そうです。各社共に中容量帯はせめぎ合っていますので、その中での取り組みだと理解いただければと思います。


 競争を考えると、今後は「月間30G」Bが中容量帯料金プランの標準になるのかもしれない。



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