【バレー】サントリー３戦目で初勝利　高橋藍「期待していただいていると思うのでいいバレーを」

＜大同生命SVリーグ男子：ヴォレアス北海道0−3サントリー＞第2節◇19日◇リクルートスタッフィング リック＆スー旭川体育館

Vリーグ最後の王者サントリーが3−0のストレートでヴォレアス北海道を下し、SVリーグ3戦目で初白星を挙げた。日本代表の高橋藍（23）はチーム2番目の10得点で勝利に貢献。15年の全国中学大会以来の旭川で、国内トップリーグ初勝利とMVPをつかんだ。

第3セット24−14のマッチポイント。高い打点のジャンピングサーブ1発で試合を終わらせた。高橋藍のMVPが発表されると、完敗した地元チームのファンも帰る足を止め、インタビューを聞いた。スタンドからの呼び声に笑顔を向けるたび、「キャーッ」と悲鳴が上がった。「期待していただいていると思うので、それに対して、しっかりいいバレーボールをしていきたい」と爽やかに言った。

中学生の時以来、9年ぶりの旭川。「外に出られない状況で満喫は難しい」と苦笑いしながらも、宿舎の夕食ではジンギスカンを口にし、久々の北海道を味わい、コートに立った。11点差のついた第3セットでは、積極的にレシーブに入って自分がつぶれることで前線のアタッカーを生かし、得点につなげた。「今日勝つことができたことでまず1勝。しっかり次につなげていきたい」と高橋藍。20日の北海道2戦目も勝利し、星を五分に戻す。【中島洋尚】