NVIDIAのGPU「GeForce 256」が発売から25周年を迎える/Google「Gemini」の「Imagen 3」や「Gems」が日本語対応

0

2024年10月20日 06:11  ITmedia PC USER

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ITmedia PC USER

NVIDIAが世界初のGPUであるGeForce 256の発売25周年を記念するブログを公開した

 うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する連載。今回は、10月13日週を中心に公開された主なニュースを一気にチェックしましょう!


【その他の画像】


●NVIDIAのGPU「GeForce 256」が発売から25周年を迎える


 NVIDIAは10月11日(現地時間)、世界初のGPU「GeForce 256」の発売から25周年を記念したブログを公開した。


 1999年に発売されたGeForce 256は、当時は熱心なPCゲーマーやテクノロジー愛好家以外には注目されなかったが、今日の生成AIの基礎を築くこととなったエポックメイキングな製品だ。


 当時、グラフィック処理はCPUが担当していたが、GeForce 256は3Dグラフィックの座標変換と光源計算をハードウェアで処理するハードウェアT&Lを搭載している。CPUの負担を軽減して、より高速で滑らかな描画を可能にする世界初のGPU(Graphics Processing Unit)として登場した。近年ではGPUの高い並列処理能力は、AI処理にも生かされている。


●Google「Gemini」の「Imagen 3」や「Gems」が日本語対応


 Googleは10月16日(現地時間)、「Gemini」アプリの画像生成や「Gem」が日本語に対応したと発表した。


 Geminiでは以前から画像生成が利用できたが、最新のImagen 3が導入されて日本語のプロンプトでも生成可能となった。わずか数単語で、写実的な風景、テクスチャのある油絵、気まぐれなクレイアニメのシーンなど、さまざまなスタイルの画像を生成できる。


 なお、生成を停止している人物画像に関しては、Gemini Advancedの英語版でのみ生成可能となっている。


 Geminiのカスタムバージョンを作成できるGemに関しては、8月28日(現地時間)の時点で、既に日本語対応しており、今回あらためて案内された。Gemは詳細な手順を記憶でき、退屈な繰り返し作業や難しいタスクにかかる時間を節約できる。Gemini Advanced、Gemini BusinessおよびGemini Enterpriseのユーザーが利用できる。


●「Google Chrome 130」が正式版に セキュリティ関連の修正も


 Googleは10月15日(現地時間)、デスクトップ向け「Google Chrome」の安定(Stable)チャネルをアップデートした。Windows/macOS版は130.0.6723.58.59、Linux版は130.0.6723.58で順次展開される。


 このバージョンでは、動画以外でも任意の要素をピクチャーインピクチャーで表示できるようになった他、CSSネストで意図しない表示になっていた不具合が修正されている。


 また、セキュリティ関連では、17件の脆弱(ぜいじゃく)性が修正された。そのうち、CVE番号が公開されているのは以下の13件だ。


・CVE-2024-9954: Use after free in AI(Hight)


・CVE-2024-9955: Use after free in Web Authentication(Medium)


・CVE-2024-9956: Inappropriate implementation in Web Authentication(Medium)


・CVE-2024-9957: Use after free in UI(Medium)


・CVE-2024-9958: Inappropriate implementation in PictureInPicture(Medium)


・CVE-2024-9959: Use after free in DevTools(Medium)


・CVE-2024-9960: Use after free in Dawn(Medium)


・CVE-2024-9961: Use after free in Parcel Tracking(Medium)


・CVE-2024-9962: Inappropriate implementation in Permissions(Medium)


・CVE-2024-9963: Insufficient data validation in Downloads(Medium)


・CVE-2024-9964: Inappropriate implementation in Payments(Low)


・CVE-2024-9965: Insufficient data validation in DevTools(Low)


・CVE-2024-9966: Inappropriate implementation in Navigations(Low)


 既にインストールされている場合は自動的に更新されるが、Chromeの「ヘルプ」→「Google Chromeについて」から手動で更新することもできる。


●MicrosoftがWindows 11(24H2)の「ディスク クリーンアップ」問題を認める


 Microsoftは10月14日(現地時間)、「Windows 11 2024 Update(バージョン24H2)」で「ディスククリーンアップ」を使用した際、「Windows Updateのクリーンアップ」カテゴリーに解放できるディスク領域の量が誤って表示される場合があると報告した。


 ディスククリーンアップは、システム上で不要になった一時ファイルやキャッシュファイルなどを削除して、ディスクの空き容量を確保するWindowsの標準ツールだ。今回報告された不具合は、あくまでも表示上のエラーであり、クリーンアップ自体は正しく行われているとのこと。


 「Windows Updateのクリーンアップ」を選択し、ディスククリーンアップを初めて実行すると、そのカテゴリーの一部または全てのファイル (例えば、15GB)が正しくクリーンアップされ、関連するディスク領域は期待通りに解放される。


 ただし、この最初の実行後、ツールは「Windows Updateのクリーンアップ」カテゴリーでクリーンアップにまだ使用可能な領域の量(例えば88GB)を不正確に報告する場合がある。


 現在、解決に向けて取り組んでおり、解決方法が決まり次第、詳細情報を提供するとしている。


●「Microsoft Teams」が背景をすりガラス状にして会社ロゴを入れたフィルターをサポート


 Microsoftは10月15日(現地時間)、Microsoft Teamsでビデオ通話時に背景をすりガラス状にし、会社のロゴを配置できるようになったと発表した。Microsoft Teams Premiumのライセンスを持つ組織で利用できる。


 ロゴの配置は、背景の中央や隅など柔軟に配置が可能だ。背景はすりガラス状ではなく、実際の背景を完全に置き換えることも可能だが、実際の背景と表示する画像とで照明条件などが異なる場合、違和感を抱くことがあるとしている。すりガラス状にすることで、より自然な外観になるという。


●Samsungが業界初をうたう24Gb GDDR7 DRAMを発表


 Samsung Electronicsは10月17日、業界初をうたう24Gb(ギガビット)のGDDR7 DRAMを開発したと発表した。業界最高の容量に加えて、最速の速度を特徴としており、グラフィックスカードやゲームコンソールの他、データセンターやAIワークステーションなど、さまざまな分野で幅広く活用できるという。


 高度なプロセスノードに加えて、3レベルのパルス振幅変調(PAM3)信号方式が使用され、グラフィックスDRAMの業界最高速度である 40Gbpsを達成。以前のバージョンよりも25%向上しているとのこと。また、使用環境に応じて最大42.5Gbpsまで向上できるとしている。


 この他、モバイル製品で採用されていた技術をグラフィックスDRAMに初めて適用することで、電力効率を最大30%以上向上させた。


 主要なGPU顧客による次世代AIコンピューティングシステムでの24Gb GDDR7の検証は2024年中に開始され、2025年初めに商品化される予定となっている。



    ランキングIT・インターネット

    アクセス数ランキング

    一覧へ

    話題数ランキング

    一覧へ

    前日のランキングへ

    ニュース設定