【フィギュア】渡辺倫果は合計195・22点2位「成果が着実にでた」大きなミスなく右拳握る

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2024年10月20日 11:26  日刊スポーツ

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フィギュアスケートGPシリーズ第1戦スケートアメリカ 女子フリーで演技を披露する渡辺(撮影・藤塚大輔)

<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第1戦スケートアメリカ>◇19日(日本時間20日)◇米テキサス州アレン◇女子フリー



【アレン=藤塚大輔】ショートプログラム(SP)3位発進の渡辺倫果(22=三和建装/法政大)は、フリー128・68点の合計195・22点で2位になった。優勝の樋口新葉と日本勢ワンツーフィニッシュを飾った。


「満足する練習はできていた」というフリー。ショートプログラム(SP)終了時点で首位のイザボー・レビト(米国)まで1・89点差と白熱する上位争いの中で、いかに「自分を信じられるか」が課題だった。ジャンプに細かいミスが出て点数を伸ばすことができなかったが、大きな失敗なくまとめきり、右手で小さくガッツポーズをつくった。


点数については「ちょっと伸びなかったなっていう印象」としながらも、「ロンバルディア(杯)から1カ月、成果っていうのはちゃんと着実にこの大会で出た」と一定の手応えも。上位6人が進出できるファイナル。2年ぶりの出場へ向け、「さすがに表彰台は抑えておきたいという思いはあった」と一息ついた。


昨季は4大陸選手権で銅メダルを獲得。がむしゃらさだけではなく冷静さも備わった。今秋は東京夏季、ロンバルディア杯(イタリア)、東京選手権と実戦を重ね、SP、フリーで大技トリプルアクセルを計3本組み込む構成にも挑んできた。それでも、今大会は他のメンバーを見て回避する余裕も。演技の完成度を求めつつ「今は結果を追い求めるというよりかは、経験。たくさんの選択肢を増やせるように」と、先を見通して取り組んできた。


次戦はGPシリーズ第6戦の中国杯。「中国大会で1、2位取らないとファイナルにいけないので、さらに練習を積んで頑張っていければ」と力を込めた。1歩1歩、地道に歩を進めていく。

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