【現地取材】久保建英が見せた今季3勝目への執念 ソシエダ指揮官はチームの復調に自信

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2024年10月20日 11:50  webスポルティーバ

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 10月19日(現地時間)、ラ・リーガ第10節、ジローナ対レアル・ソシエダ戦の撮影取材のため、スペイン北東部、カタルーニャ州の都市ジローナを訪れた。

 代表ウィークでの中断明けとなった今節、ソシエダ所属の久保建英は、日本代表として臨んだW杯アジア3次予選サウジアラビア戦、オーストラリア戦からの合流となった。

 日本のホームで戦ったオーストラリア戦からは、中3日でこの試合を迎えており、またこの先は、毎週末のリーグ戦に加え、週中にはヨーロッパリーグや国王杯の試合が組まれ、週2試合の日程が続く。過酷な日程とフィジカルコンディションを考慮された久保は、ベンチからのスタートとなった。

 序盤は、ホームのジローナが前線アルノー・ダンジュマのドリブルを活かした攻撃を展開。だが、ソシエダはその攻撃を耐えしのぐと、徐々に攻勢を強めた。

 そして迎えた44分、キャプテンのミケル・オヤルサバルがサイドからのクロスを倒れ込みながら頭で押し込み、前半終了間際に先制点を奪うことに成功した。

 後半に入り、1点を追いかけるホームチームの攻勢が勢いづくと、ソシエダ指揮官イマノル・アルグアシルは1枚目の交代カードで久保を投入した。

 後半20分、1点リードの状況で投入された久保は、前線からの積極的なプレスで、攻撃の目を摘むことに尽力。また、右サイドでボールを受けた際には、ボールをキープすることでチームに落ち着きをもたらした。

 最終盤になると、ジローナの攻勢に、久保も自陣深くまで戻っての守備の時間が増えたが、ボールを奪うと、単独で時間を使いながら相手ゴール前までドリブル、シュートまで持ち込んだ。角度のないところからのシュートは枠をとらえなかったが、相手にカウンターの機会を与えないことまで考えられたプレー判断だった。

 試合が0−1のまま終了を迎えると、久保は膝に手をついてやや疲れた表情を見せたが、仲間たちと笑顔で勝利を喜んだ。

 ここ数節は復調の兆しを感じさせながらも、リーグ戦で2勝しか挙げられていなかったソシエダのメンバーからは、"是が非でもこの1点を守りきり、勝ち星を掴みたい"という気持ちを感じさせるプレーとなった。

 試合後の会見に臨んだアルグアシルは、ゴールを奪ったキャプテンを「いつも言っていることですが、ミケルはチームにとっても、私にとっても不可欠な存在です」と称賛した。

「(勝ちきれてはいなかったが)ここ最近の数試合はソシエダらしい状態だった。足りなかったのは、試合を決定づけるゴールだけ。今日の試合は今後に多くのプラスをもたらすでしょう」(アルグアシル監督)

 レアル・ソシエダの復調を期待させる一戦となった。

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