【体操】数々の選手を五輪に導いた塚原千恵子さんが77歳で死去 最後まで選手育成に意欲

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2024年10月21日 19:38  日刊スポーツ

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塚原千恵子さん(18年7月撮影)

体操女子で1968年メキシコ五輪に出場し、その後長きにわたり日本の強化に携わってきた塚原千恵子(つかはら・ちえこ、旧姓小田=おだ)さんが、病気のため9月1日に77歳で死去した。21日、評議員を務めていた日本体操協会が発表した。9月8日に家族葬を行った。


長崎西高から日本体育大に進み、メキシコ五輪は団体総合4位、個人総合19位。現役引退後は、五輪「金」5個で「月面宙返り」でも知られる夫の光男さんとともに後進の育成に尽力し、強豪クラブの朝日生命で小菅麻里、鶴見虹子ら多くのトップ選手を輩出した。息子の直也さんは2004年アテネ五輪の団体総合を制した。現在は世田谷区の塚原体操センターで副センター長を担っていた。


同協会でも女子強化本部長などを歴任し、数々の選手を五輪へ導いた。18年には女子選手が塚原夫妻のパワハラを訴え、後に日本協会第三者委員会は、違法性を帯びるなどのパワハラ行為を認められなかったと結論づけた。翌19年3月末に、任期満了で強化本部長を退いていた。


今年1月にはた東京都八王子市に完成した新体育館の落成式に出席。周囲には「またここから選手を育てていきたい」と語っていたという。


同協会の藤田直志会長は「塚原千恵子評議員のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます。塚原千恵子先生は選手として輝かしい実績を残され引退後は長年に渡り体操女子強化本部長をはじめとして日本の女子体操、そして日本体操協会の発展に大きな貢献をされました。その卓越した指導力により日本の女子体操を世界のトップレベルまで成長させていただいたご功績に感謝を申し上げます。ここに心からの追悼の意を表しますとともに安らかにご永眠されますようお祈り申し上げます」とコメントした。

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