首都圏の「住み続けたい街」 みなとみらい線が1〜2位を独占 『SUUMO』副編集長の見解は?

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2024年10月22日 08:01  ITmedia ビジネスオンライン

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住み続けたい街、上位にランクインしたのは?(出所:ゲッティイメージズ)

 リクルートは10月21日、首都圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・茨城県)に住んでいる人を調査対象とした「SUUMO住み続けたい街ランキング2023 首都圏版」(自治体・駅)を発表した。総合ランキング(駅別)の1位は「みなとみらい」(みなとみらい線)で、「馬車道」(みなとみらい線)が続いた。


【画像】千葉県・埼玉県・茨城県で「住み続けたい街」はどこだった?すべての結果はコチラから(計10枚)


 同社はSUUMO住み続けたい街ランキングを2022年から実施(隔年調査)。人気投票形式の「住みたい街ランキング」とは異なり、住民が自分の暮らす街を評価した実感型の指標で、首都圏の1057駅が対象となっている。


●みなとみらい線が1,2位を独占、「戸越公園」が急浮上


 住み続けたい街(駅)ランキングのTOP3には、「みなとみらい」(みなとみらい線、前回6位)、「馬車道」(みなとみらい線、同2位)、「北参道」(東京メトロ副都心線、同27位)がランクイン。


 1位と2位となった横浜市内の2駅は、それぞれの駅について「街の魅力」として評価してもらった全40項目においても、「いろいろな場所に電車・バス移動で行きやすい」(馬車道駅)、「住宅街が整然として美しい」(みなとみらい駅)など、13項目で1位を独占した。


 『SUUMO』副編集長の笠松美香氏は、「みなとみらい駅周辺エリアではシネコンやアリーナ『横浜BUNTAI(ブンタイ)』などが続々とオープンしており、にぎわいや発展への期待感がある。馬車道は雰囲気のいい飲食店や個人商店が多く、商店街が主体のイベントなども活発。自治体として見ても、横浜市では放課後児童クラブでの夏休みの昼食提供(2024年度開始)や、全中学校での給食導入(2026年度開始予定)など、子育て支援策が続々と登場している」とコメントした。


 4位と6位には「浜町」(都営新宿線)、「三越前」(東京メトロ銀座線)と、東京都中央区の駅がランクイン。周辺の再開発も盛んなほか、文化施設やイベント、神田祭といった、住民参加型の祭りの充実度が高く評価された。


 「戸越公園」(東急大井町線)は、前回の103位から大幅に順位を上げて10位にランクイン。戸越銀座商店街の知名度も貢献したほか、品川や羽田空港を入り口に流入する西日本出身者や、五反田周辺のIT系ベンチャー企業で働く人が多く選ぶエリアとなっている。


 また、商店街と企業・自治体の協力による防災イベントを定期的に実施。「コロナ禍をきっかけに地域の祭りを防災イベントに切り替え、参加者も2年で約3倍に増えている」(笠松氏)といい、独自の取り組みも実を結んでいるようだ。


●「家賃が手ごろで満足度が高い街」は?


 リクルートは同時に「家賃が手ごろだが、暮らす人の満足度が高い街」を発表。ファミリータイプの家賃相場が東京都(市部)で12万円以下、埼玉県・千葉県で11万円以下の街(駅)についてランキングを示した。


 東京都の市部では、立川駅や国立駅への利便性が高い「谷保」(南武線)と「砂川七番」(多摩都市モノレール)がそれぞれ1位と2位に。「南大沢」(京王相模原線)が続いた。


 埼玉県では、大宮駅の北エリアである「北大宮」(東武野田線)、「加茂宮」(埼玉新都市交通伊奈線)、「大宮公園」(東武野田線)が1〜3位に。笠松氏は「コスパよく生活利便性と文化的刺激を享受できる点が魅力」とコメントした。また千葉県では、「舞浜」(京葉線)、「鬼越」(京成本線)、「京成中山」(京成本線)が上位3位にランクインした。


 自治体別のランキングでは、1位が「武蔵野市」、2位が「目黒区」、3位が「中央区」と続く結果に。前回調査と比較して、上位に大きな変動はなかった。


 今回の調査は2024年1月23日〜2月5日に1次調査、同年2月15日〜2月27日に2次調査を実施した。1次調査の有効回答数は31万7222人、2次調査の有効回答数は5万1211人。


 1次調査では住んでいる街への継続居住意向を段階評価で回答してもらい、結果を数値化した。2次調査では、1次調査で30人以上の回答が得られた最寄り駅および自治体を回答した人に、住んでいる街の魅力について調査した。



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