昨シーズンのCL決勝で対戦した両者が、早くも第3節で再び激突する。シュトゥットガルトとの初戦を3−1で制した“王者”レアル・マドリードは、続く第2節のリール戦でまさかの敗戦。連敗が許されないなか、ホームで最初の正念場を迎えている。対するは、クラブ・ブルッヘとセルティックを破って連勝を飾ったドルトムント。今夏から指揮官に就任したヌリ・シャヒン監督の下、昨季の”ファイナリスト”がリベンジを狙う。
試合は30分にドルトムントがスコアを動かす。ポゼッションで相手を押し込みながら左右に揺さぶり、左サイドのラミ・ベンセバイニがボックス内のドニエル・マレンへと斜めにパス。サポートに入ったユリアン・ブラントを経由してセール・ギラシへボールが渡ると、体を張ったポストプレーからDF2人の間を通すラストパスを出す。反応したマレンが豪快にネットへと叩き込み、敵地に乗り込んだドルトムントが先制に成功した。
さらに直後の34分、自陣左サイドでボールを持ったブラントが右サイドに大きく展開。ユリアン・リエルソンが持ち運びながらマレンに繋ぎ、細かいタッチのドリブルでペナルティエリア内へと侵入する。フェルラン・メンディとの1対1を縦に突破して制し、右足でグラウンダーの折り返しを供給。ゴール前に飛び込んできたジェイミー・バイノー・ギッテンスがダイレクトで合わせ、ドルトムントが貴重な追加点をマークした。
2点の先行を許したレアル・マドリードも37分にビッグチャンスを創出。敵陣までポジションを押し上げたアントニオ・リュディガーがシンプルなフィードを送ると、ボックス内にスプリントしたロドリゴが胸トラップで収めながらアクロバティックにシュート。ボールはクロスバーに弾かれるが、こぼれ球がゴール前に走り込むジュード・ベリンガムへ流れる。しかし、トラップから放ったシュートはまたもクロスバーに直撃。跳ね返ったボールもゴールライン上でバウンドし、大きな決定機を逃してしまった。
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勢いに乗るレアル・マドリードは、直後の62分に敵陣右サイド深くでスローインを奪取。パスを繋ぎながらルカ・モドリッチにボールが渡ると、ノープレッシャーとなった隙を逃さず細かいタッチでドリブルを開始する。バイタルエリアに運んだタイミングでパスを出し、ボールを受けたエムバペが背後からタックルを浴びる。だが、流れたボールをヴィニシウスが押し込み、レアル・マドリードが同点に追いついた。
すると、83分にレアル・マドリードがゲームをひっくり返す。味方のロングパスにロドリゴが抜け出し、右サイド深くでボールを残しながらL・バスケスにバックパスを渡す。エンバペへ向けたバックパスはDFに当たってしまうが、ノッキングしたボールはワンツーのような形となってL・バスケスのもとへ。そのままゴール方向にドリブルし、思い切り良く右足を一閃。角度の小さい位置から叩き込んで逆転に導いた。しかし、得点を演出したロドリゴはこのプレーで負傷交代となってしまった。
スタジアムが大歓声に包まれるなか、3分後にはドルトムントを突き放す4点目を獲得。ベリンガムが左コーナーフラッグの位置まで戻って守備を行い、タックルによるセカンドボールを拾ったヴィニシウスがドリブルを始める。スピードを生かしてDFを振り切り、カットインしながら加速してボックス正面へと突破。推定80メートルのドリブルから狙いすましたコントロールショットを流し込み、独力でチームに4点目をもたらした。
ヴィニシウスは後半アディショナルタイムにも個人技から1点を奪ってハットトリック達成。結局、そのまま試合は5−2で終了し、レアル・マドリードが見事な逆転勝利を収めた。次節は来月5日から6日にかけて行われ、レアル・マドリードは5日にホームでミラン（イタリア）と対戦。ドルトムントは5日にホームでシュトゥルム・グラーツ（オーストリア）と対戦する。
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レアル・マドリード 5−2 ドルトムント
【得点者】
0−1 30分 ドニエル・マレン（ドルトムント）
0−2 34分 ジェイミー・バイノー・ギッテンス（ドルトムント）
1−2 60分 アントニオ・リュディガー（レアル・マドリード）
2−2 62分 ヴィニシウス・ジュニオール（レアル・マドリード）
3−2 83分 ルーカス・バスケス（レアル・マドリード）
4−2 86分 ヴィニシウス・ジュニオール（レアル・マドリード）
5−2 90＋3分 ヴィニシウス・ジュニオール（レアル・マドリード）
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