「ママ・ママ！」とかわいらしい声で呼び、抱っこをせがんできた息子が、気づけば大人の仲間入りをしていた、そう感じるママも少なくないでしょう。今回、投稿を寄せてくれた方の息子さんは高校生。ある日、友だちと電話をする声が聞こえてきたといいます。
『高校生の息子が友だちとの電話で「家事育児は嫁の仕事だから嫁にやらせるし、俺はやらん。仕事があるのに手伝う意味がわからん」と話していました。”結婚したら”が前提のようで、結婚願望があり、子どもが欲しいと考えている様子です。皆さんは何か言いますか？ ちなみに彼女がいます』家事育児の大変さを知っているママとすれば、聞き捨てならないセリフです。男性が育休を取るのも珍しくない時代、男性も積極的に家事や育児に参加するのが当たり前になってきています。結婚願望がある息子さんにママとして何かできることはあるのでしょうか。
まだまだ子ども、現実を知らないから……
結婚願望があるとはいえ、息子さんはまだ高校生です。結婚がどういうものか、子どもを持つとはどういうものか分かってはいないのでしょう。ママたちからは「現実を知らないから言えるのだ」という声も届きます。
『それなら文句を言われないくらいしっかり稼ぐのが夫の仕事だね。頑張れ！ と言う』
『まさか自分は仕事だけして、嫁には仕事も家事育児もしろなんて言わないよね？ そのような使えない男が結婚できるわけない』ママたちからは「贅沢な生活ができるほど稼ぐことができれば、やらなくてもいいよ」と、ややからかう言葉が届きます。家事や育児を妻に丸投げする時代はとっくに終わっている、ということでしょうか……。
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そのような考え方では結婚できないのでは？
「家事や育児は嫁の仕事」などと言っている男性は、そもそも結婚できない！ との辛辣な意見もありました。彼女がいるという息子さんは女の子にモテるかもしれません。けれど結婚となれば話は別。彼女がいるのと結婚ができることはイコールではありません。
『今どきそんな考えの男は捨てられるよ』
『将来結婚するときに「お前に結婚は向いてないからやめとけ」って言うかな。そのような価値観になってしまったのは旦那の責任だから、ついでに旦那も説教する』今付き合っている彼女に「家事や育児は嫁の仕事」などと言おうものなら、別れを切り出されると忠告するママも少なくありませんでした。「私がすべて引き受ける」という女性を見つけることは簡単ではない、とママたちは現実的ですね。なかには「そんな昭和初期のような考え方をしている男性は、需要がない」とハッキリ言い放つママもいました。
今できることは、家事のできる大人の男性に育てること
投稿者さんにできることはあるでしょうか。
『家の手伝いはさせていないの？』息子さんが「家事育児は妻の仕事」と考えるようになったのには、家事はママがすべてしてくれている、という背景があるのかもしれません。息子さんは身の回りのことはできているのでしょうか？ 家事を手伝ってくれることはあるのでしょうか。
『家事の細々としたことを「これは当たり前のことだよ」と言ってやらせてみる。まだ間に合うから！』
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『「今は夫婦で仕事と家事を分担する家が増えてるよ」と話す。そして女性を下に見るような考え方をしているのだとしたら、独立する前にその考え方を改めさせる』「とにかく家事を叩き込む。いずれ一人で生きていかなければならなくなるだろうから」との意見もありました。今は、ママがやってあげていることも、少しずつ教えておく必要がありそうです。一人の大人として、生活するためには家事は必須ですからね。
しょせん子どものたわごと。気にしなくてもいい！
一方で、息子さんの話の内容を気にする必要はない、と考えるママたちもいました。
『価値観が合う人が現れるといいねって言うかな』
『うちの子は「俺ヒモになりてぇ」って言う（笑）。「じゃあ料理と気遣いできるように頑張りなさい」って言った』
『友だちとの会話なんだから、いいんだよ。そのような年頃じゃん』
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将来、現実を知れば、そうは問屋が卸さないということに気がつくかもしれません。もっといえば将来の妻から「きちんと家事と育児をやって」と教えられる可能性もあります。
今、彼女もいて友だちもいる、そんな充実した青春を送っている息子さんです。将来、困らないくらいの家事スキルと、結婚相手を尊重することをママがそれとなく教えてあげるのが一番かもしれません。
文・岡さきの 編集・すずらん イラスト・マメ美
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