「ブラックのメタルカード」が登場　ダイナースクラブ、開発の“いきさつ”は？

　ダイナースクラブカードを発行する三井住友トラストクラブ（東京都中央区）は、プレミアムカード会員向けにメタルカードを発行しているが、既存の「シルバー」に加え、新たに「ブラック」の発行を開始する。

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　ブラックのメタルカードが新たに登場するのは、プレミアムカード会員向けの「ダイナースクラブ プレミアムメタルカード」とビジネスプレミアムカード会員向けの「ダイナースクラブ ビジネスプレミアムメタルカード」の2種類。

　プレミアムカード会員は、既存の「シルバー」と「ブラック」を選択できるようにする。両カラーのメタルカードを発行し、その日の気分やシーンに合わせて使い分けることも可能とした。ビジネスプレミアムメタルカードは「ブラック」の1種類のみ。

　いずれも申し込みの受付開始は12月2日で、発行手数料は3万円。

●開発の経緯は

　メタルカード「ブラックデザイン」を開発するに至った経緯について、三井住友トラストクラブは「会員の声に寄り添いたい」とコメントした。

　「メタルカードは発行前から会員の期待が高く、それゆえにデザインへの嗜好もさまざまだった。これらの声に柔軟にお応えしたいという思いから、複数のラインアップを用意し、お客さまがご自身のスタイルに合わせて選択できる構想を描いていた。2022年にシルバーのメタルカードの発行を開始し、その後試行錯誤を重ね、このたびブラックのメタルカードが完成した」（同社）。

　ブラックのメタルカードの開発においては、金属素材の黒染めには加工が必要なため、シルバー同等の金属感を表現しながら重厚感ある漆黒を表現することに苦労したという。

　メタルカードの開発は海外が先行しているため、開発メンバーが海外のカード製造会社を訪問。他社商品や加工技術を研究し、背景色や彫りの入れ方などについて細かく要望を伝えるなど、試作を繰り返した結果、「理想的なカードに仕上がった」（同社）という。