以前、閉店後しばらくたってからこの辺りをたまたま通りかかると、お店の明かりがついていて、店長が電球を変えながら細々した部分の掃除をしていました。
(えっ……! 店長、閉店してから、こんな雑務までやってるの!?)
(文句があるのなら、カズミさんも社員になって店長でも目指せばいいのに)
……と心のなかでつぶやきますが、そんなこと絶対に言えません。今やパートのなかで一番存在感のある彼女。敵に回すなんて、考えただけでゾッとしてしまいます。
カズミさんのエネルギーに圧倒されながらも、正直「めんどくさいことを言っているな」と思ってしまいました。
そんなに徒歩10分の駐車場がイヤなら、パートを変えてしまえばいい。店長でもないのだから、代わりなんてどのようにだってできるでしょうし、無理に自分の意見を通そうとする必要などないと思ってしまうのです。
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【後編】へ続く。
原案・編集部 脚本・大島さくら 作画・あをきちなつ