【フィギュア】島田麻央、貫禄演技で首位発進 “無重力ジャンプ”で会場どよめき「なりきる」

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2024年10月25日 20:18  日刊スポーツ

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東日本選手権でショートプログラムを演じる島田(撮影・勝部晃多)

<フィギュアスケート:東日本選手権>◇25日◇青森・テクノルアイスパーク八戸◇ジュニア女子ショートプログラム(SP)



世界ジュニア選手権2連覇中の島田麻央(木下グループ)が70・19点で首位に立った。


冒頭のダブルアクセル(2回転)で軸が傾き「一気に緊張感が高まった」というが、それを表に見せない貫禄の演技だった。プログラム「Defying Gravity」の名の通り「重力に逆らう」かのような軽やかな3回転フリップを披露。続くルッツ−トーループの連続3回転でも高い加点を引き出すと、演技後には会場にどよめきが起こった。


初の東日本選手権だが「西も東もすごくうまい選手がいて、刺激になるのは変わらない」と自然体だ。ミュージカル作品「ウィキッド」の主人公で、芯の強い緑色の魔女エルファバを堂々と演じ切り「エルファバは人の目とか気にせずに自分らしくやっている。私も自分らしい演技をするっていう点に関しては、重なるところがあるんじゃないかなと思う」と胸を張った。


今年8月には劇団四季のウィキッドを舞台鑑賞。俳優は「演技をしているのではなく、なりきっているんだな」と気付かされた。自身も練習から「なり切る」ことを徹底しており「心を込めて滑ることを意識しています」と力を込めた。


9月に行われたジュニアグランプリ(GP)シリーズ第5戦ポーランド大会では、今季世界最高の合計224・68点で優勝。トリプルアクセル(3回転半)と4回転トーループの2本を着氷させ「すごく自信にもなった。これからも2本、入れ続けられるように重点的に練習していく」と大技成功への意欲はさらに高まった。


フリーは27日。「どの大会もですが『優勝したい』という思いから緊張がくるわけではない。目指す演技ができるかという緊張感が、私は大きい」。世界ジュニア選手権3連覇を見据え、誰も届かない「大空」へ駆け上がる。【勝部晃多】

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