【ラグビー】逆転T取り消し「感情面で対応」できずオールブラックスに完敗「下向いてる暇ない」

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2024年10月26日 21:49  日刊スポーツ

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試合前に練習を見るラグビー日本代表のエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(撮影・中島郁夫)

<ラグビーテストマッチ・リポビタンDチャレンジカップ2024:日本19−64ニュージーランド>◇26日◇神奈川・日産スタジアム◇観衆6万57人



日本(世界ランク14位)がニュージーランド(NZ)「オールブラックス」(同3位)に完敗した。10トライを許して19−64の大差となり、通算成績は8戦全敗。12−14の前半22分に逆転トライが幻となり、エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC、64)は以降の前半5連続トライ献上に精神面での課題を挙げた。今後は欧州遠征に向かい、11月9日(日本時間10日)に敵地でフランス(同4位)に挑む。


   ◇   ◇   ◇


観衆6万人超えのスタジアムがため息に包まれた。12−14の前半22分、日本は防御から奪ったボールをロックのディアンズがインゴールへ持ち込んだ。17−14の逆転トライ…と思われたが、主審はTMO(ビデオ判定)を選択。直前のNO8マキシの好タックルがノックオンと判定され、トライは取り消された。再開は中盤の相手ボールのスクラム。左へ展開され、一気のトライで引き離された。ジョーンズHCが悔やんだ。


「トライのキャンセルから、感情面で対応しきれなかった。試合の局面局面で興奮し過ぎないこと、残念に思いすぎないことは、早く学ばなければいけない」


わずかなほころびが一気に広がった。ハーフタイムまでの残り20分で立て続けに5トライ献上。前半5分、19分の2トライで接戦に持ち込みながら、相手の変幻自在の攻撃を許した。最年少20歳で早大2年の矢崎はキック処理や防御に苦しみ、後半の得点機もトライ直前で相手SOマッケンジーのタックルに阻まれた。取材エリアで肩を落とし「取り切れないのが自分の現状。次に同じ状況が来た時に必ず取り切る選手にならないと、ジャパンで生きる道はない」とかみしめた。


今季に入り、新戦力が次々デビューする。プロップで190センチ、129キロのヘルは後半28分に初トライ。若返る面々を鼓舞したフランカー姫野は言い切った。


「この結果で残念って思わない選手はいない。失敗から学び、成長していくか。下を向いてる暇はない」


11月は強豪と敵地での戦いが待つ。可能性を信じて進むしかない。【松本航】

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