<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第2戦スケートカナダ>◇26日(日本時間27日)◇カナダ・ハリファクス◇女子フリー
【ハリファクス=藤塚大輔】世界選手権3連覇中で昨季のGPファイナル女王の坂本花織(24=シスメックス)が、自身の今季GPシリーズ初戦で優勝を収めた。
フリー2位の126・24点で、合計201・21点。昨季から続く同シリーズでの連勝はファイナルを含めて「4」に伸び、通算7勝目とした。メダリスト会見では開口一番「優勝できたのは良かったですが、内容的には悔しい結果。この悔しさを糧に『次はもっと良い演技ができるようにしたい』と、すごく思いました」と振り返った。
26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪のプレシーズンとなる今季は「CHANGE」をテーマに据える。ショートプログラム(SP)では初めてタンゴの楽曲を選択。フリーでは3回転ルッツ、3回転フリップを2本ずつ入れる新構成とし、新たにダブルアクセル(2回転半)−オイラー−3回転サルコーの3連続ジャンプに挑んでいる。その3連続ジャンプで転倒し、演技後半の3回転フリップで2度目の転倒。練習で「これだけやってきたから大丈夫」という自信を育めなかったといい「終わるまでどういう結果になるか、自分も分からなかった。そういう不安定さが演技でも出てしまいました」と悔やんだ。
今大会も「得点よりも内容重視」と質を追求する姿勢を強調していた。74・97点で首位発進したSPでは2位のアリサ・リュウ(米国)に7・29点差をつけたが、回転不足となったジャンプもあり「今日の演技で満足しちゃいけない」と満足感はなし。足が震えるほどの緊張も感じ「練習で満足できるぐらいやっていたら、そんなに緊張もしない。緊張するというのは、どこか不安要素があるから」と気を引き締めていた。
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フリーで苦しみながらも世界女王の貫禄を示し、勝ち切った。次戦はGPシリーズ第4戦NHK杯(11月8〜10日)。全日本選手権と世界選手権の4連覇がかかるシーズンへ、好スタートを切った。
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