前回からの続き。私（メイコ）は、夫と小学生と幼稚園児の息子（ナオト）の4人家族。穏やかで優しい夫に見守られ、毎日幸せに過ごしていました。息子たちも、明るく優しくスクスクと育ってくれており、今が一番幸せと思える毎日を過ごしています。しかし私には過去にいじめられた経験があります。小中学校のクラスメイトであった「工藤タクヤ」に、ずっと悪口を言われ、蔑まれていたのでした。こんな世界から一秒でも早く抜け出したい。その一心で遠方の進学校に入学。工藤タクヤのいない学校生活は本当に穏やかで楽しかったです。しかし時折、駅などで彼を見かけると私は身構えて震えてしまうのでした。
ずっと誰にも分かってもらえなかったことや、言えずに苦しかったことを吐き出せて、私は本当の意味で楽になったのです。
いま、私の目の前には平和な世界が広がっています。
ちょうど、そんなときに公園で出会ったのが、アンナさんでした。
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息子のナオトがいきなりアサヒくんに話しかけて、車のおもちゃを差し出したときは驚いていましたが
「この子、ナオトっていいます。よかったら砂場で一緒に遊びませんか？」
こうして私はアンナさんと出会って、私たちも仲良くなっていったのです。
工藤タクヤの呪縛から抜け出すのに何年もの月日が必要でした。
夫をはじめ、まわりにいる優しい人たちのおかげです。
世の中、まだまだ優しい人はたくさんいるんだということを教えてくれたのです。
だからこそ私自身も、過去の辛い経験を生かしてまわりに優しく、気配りのできる人になろうと心掛けてきました。
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正直ここまで仲良くなれるとは思っていませんでしたが、一緒にいると本当に居心地が良かったのです。
それなのに、まさか十数年ぶりに出会う工藤タクヤが、アンナさんの旦那さんだとは思ってもいませんでした。
【第8話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・よし田 編集・石井弥沙
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