妻「あなたの風俗通いに愛想が付きました」 夫「浮気じゃないのに…」 タワマン暮らしの順風満帆ファミリーに訪れた危機

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2024年10月27日 19:10  まいどなニュース

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夫の風俗通いに限界を感じる妻は… ※画像はイメージです(kapinon/stock.adobe.com)

関西で妻と子供の3人で生活していたAさんは、40代のやり手の営業マンです。社内でもトップクラスの成果をあげており、年収や役職は周囲よりも頭一つ飛びぬけているような状況です。家族とはタワーマンションの上層階に住んでおり、不自由のない暮らしができるほど豊富な蓄えも持っています。

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そんなAさんは仕事の関係で取引先を接待することも多く、先方の希望に合わせてキャバクラや風俗店に行くこともありました。実はAさんは若い頃から風俗へ行くのが好きで、取引先ともその点で意気投合していたのです。

いつものように取引先とキャバクラを堪能して帰宅すると、家には誰もいません。Aさんが部屋の明かりをつけると机の上には「実家に帰らせていただきます」と書かれたメモが残されていました。慌てて妻に連絡を取ろうとしますが、夜遅かったこともあり返事が来る気配はありません。翌日になってつながった電話では「あなたの風俗通いに愛想が付きました。離婚してください」と言われてしまいます。

風俗は浮気じゃないと考えていたAさんは、妻から離婚を突き付けられ驚きます。離婚するようなことはしていないと伝えても、妻は聞く耳を持ちません。失った妻の信頼はどうやったら取り戻せるのでしょうか。夫婦関係修復カウンセリング専門行政書士の木下雅子さんに話を聞きました。

ーAさんはキャバクラや風俗通いを浮気とは思っていなかったんですね

Aさん自身は「お金を払ってサービスを受けているだけ」と考えており、マッサージを受けるのと同じ感覚でした。法律的観点で見ると、キャバクラや風俗店に行っているだけでは浮気とは判断されないでしょう。性的な関係になったり特定の女性と仲良くなって店の外でも会っていれば、浮気と判断される可能性は高いです。

ただAさんには浮気に当てはまるような状況は在りませんでした。ただあまりにも通いすぎていたため、奥さんも堪忍袋の緒が切れたのでしょう。

ー妻の信頼を取り戻すためにAさんはどのようなことをおこなったのでしょうか

Aさんはあくまでも仕事の延長として、キャバクラや風俗店に行っていました。その店にいる特定のキャストが好きだったわけではなく、その場のノリが楽しかったようです。まずは、この考えを改めることから始めました。

キャバクラや風俗通いは仕事ではないと認識してもらい、家族との時間を増やしていってもらいました。元々Aさんなりに家族との時間をとっていたこともあり、外で遊んでいた時間を家族に向けることはそれほど苦では無かったようです。

さらに奥さんの言葉に耳を傾けるようにしてもらいました。Aさんも外で遊ぶだけのお金があり、タワーマンションに住めるほど高収入を稼いでいるので、奥さんも簡単に手放すつもりは無かったのでしょう。Aさんが奥さんに感謝を伝えたり「君がいるから安心して働ける」といった声掛けを繰り返すことで、少しずつ信頼を取り戻していかれました。

ー関係性を再構築できたあと、Aさんにはどのような変化があったのでしょうか

奥さんとの距離感が変わったのが一番大きな変化です。これまで別々の部屋で寝ていたのが同じ部屋で寝るようになり、夫婦の会話も増えたそうです。それまでのAさんは、仕事でも成果を出し、奥さんや子供も持っていたことで、少し独りよがりな部分がありました。順風満帆に来ていただけに、調子に乗ってしまったのでしょう。

改めて奥さんと向き合うようになって、家庭環境がよくなったことで仕事の成果もあがりました。また、それまで一緒に風俗にいっていた取引先からも、お誘いを受けることが無くなったそうです。

◆木下雅子(きのした・まさこ)行政書士、心理カウンセラー。大阪府高槻市を拠点に「夫婦関係修復カウンセリング」を主業務として活動。「法」と「心」の両面から、お客様を支えている。

(まいどなニュース特約・長澤 芳子)

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