駅で発見したLUUP、危険すぎる設置場所にゾッとした 管理者が明かす「設置の理由」で二度驚く…

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2024年10月28日 04:50  Sirabee

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Sirabee

(©ニュースサイトしらべぇ)

安全面などの理由から、疑問の声が相次いでいる電動キックボード。中には、シェアリングサービスを行う「LUUP」の存在を疑問視する人物も少なくない。

そんな中X上では、大阪市内で発見されたLUUPの大胆なポート設置が「酷すぎる」と物議を醸しているのをご存知だろうか。

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■設置場所が大胆すぎる…

注目を集めているのは、Xユーザー・とある教員さんが投稿した1件のポスト。

「鶴橋で撮影したのですが、目の前に消火ホースがあるのにこれは如何なものかと思いますよ」と、綴られた投稿にはLUUPのポートが写った写真が添えられており、複数の電動キックボードが確認できる。

これだけであれば、街中で日常的に目にする光景だが…問題は、ポートの設置位置。

なんと、電動キックボードの前にはあろうことか「屋外消火栓」が設置されているばかりか、周囲には「駐車禁止」「駐輪禁止」という注意書きが大量に確認できたのだ。

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■「消防法」と「駐車禁止」を破っている?

二重の意味で「大胆すぎる」光景は瞬く間に話題となり、件のポストは投稿からわずか数日で5,000件近くものリポストを記録。

Xユーザーからは「これ普通に消防法違反ですよね」「『駐車禁止』が読めないのか…」「こういういい加減なところが、本当に嫌です」「消防法もだけど、なぜ駐車禁止の場所に設置するんだ」など、疑問と怒りの声が多数寄せられている。

ポスト投稿主に詳しい話を聞いたところ、件の写真は19日午後、大阪市生野区にあるJR西日本「鶴橋駅」の出口付近で撮影したものと判明。

発見時の心境について、ポスト投稿主は「消火栓があるにも関わらず、乗り物を目の前に駐車するのは『消防法違反になるのではないか』と思いました」「また、JR西日本の管轄の土地でもあるので、『JR西日本はLUUPに許可を出したのか?』と、疑問に感じました」と、振り返っている。

そこで今回はこれら2点の疑問を解消すべく、大阪市消防局、並びに西日本旅客鉄道(JR西日本)に取材を実施することに。その結果、意外な事実が明らかになったのだ…。

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■消防局は「消防法違反」として指導

鶴橋で撮影したのですが、目の前に消火ホースがあるのにこれは如何なものかと思いますよ。#LUUP https://t.co/WRzVk8yJfD pic.twitter.com/vO5TlI1Nmu

— Eng.fst ぼちぼち頑張るアカウント (@mou21404977) October 19, 2024

21日、記者は同エリアを管轄する大阪市消防局に件のポストを提示し、ことの経緯について説明。そして24日に、同局の担当者から以下の回答が得られた。

まず21日時点では、同局でも今回の状況を「認知してしなかった」と判明。つまり、とある教員さんのポストが投稿され話題となり、記者が取材を打診したことで、初めて「通報」に似た形で情報が共有されたのだ。

大阪市消防局の対応は非常に迅速で、主題を打診した21日の時点で、所轄の消防職員が現場へと直行。結果については、「放水用具の前に電動キックボードのポートが設置されていたのを確認し、鶴橋駅の関係者に指導を行いました」と、説明している。

今回の状態は、「消防の設備等」について定める消防法・第17条第1項に抵触していると明らかになった。

そしてじつは、つい先日も大阪市内で(ほぼ)同様のLUUPによる消防法違反が発覚したばかり。こちらはマンションの「避難器具降下地点」にポートが設置されていた…という、これまたとんでもない事例で、その際にも大阪市消防局が対応に当たっている。

本来、このようなケースでは建物の所有者(今回で言うJR西日本)にのみ指導を行うが、前回同様、今回も「Luup」(企業名)にも指導を行ったそうだ。

その後の経過について、消防局の担当者は「翌22日、消防職員が現地を確認したところ、状態が改善されていました」とも説明している。

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■JR西日本は「設置の許諾」を認める

続いては、残る1点の疑問についてJR西日本に話を聞いてみる。すなわち「駐車・駐輪禁止」の(且つ、消火栓がある)スペースにLUUPポートを設置する件を、JR西日本が「許諾したのか」という点だ。

こちらの質問に対し、JR西日本の担当者は「当社の許諾の下、2023年11月から株式会社Luupが設置していました」と、設置までの経緯を認める。

その背景については「当該地は以前より不法駐輪が多く、地域の方から苦情を頂いておりました」「行政による不法駐輪対策が及ばない当社用地のため、対策として簡単に移動させられるタイプのシェアサイクルポートを設置し、シェアサイクル事業者を現地の管理者とすることで不法駐輪対策等に努めておりました」と、説明していた。

つまり経緯をまとめると、不法駐輪対策の一環としてLUUPのポートを設置したが、当該地に「屋外消火栓がある」という課題をクリアできなかった点が、今回の要因と言えるだろう。

今後の対応については、「今回のご指摘を受け、当該地のLUUPのポートは今週撤去いたしました。設置の背景を踏まえ、今後の対策について検討してまいります」とのコメントが得られた。

Luup側の対応や施策が、世間で少なからず疑問視されているのは事実。しかし、それとは別に「ポート設置先となる建物の所有者側に不備がある」というケースも、当然起こり得るのだ。

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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)

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