【フィギュア】坂本花織GP4連勝 16年ぶり日本女子表彰台独占!/スケートカナダ

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2024年10月28日 08:21  日刊スポーツ

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フィギュアスケートGPシリーズ・スケートカナダ  表彰式で日の丸を掲げる、左から松生、坂本、吉田(撮影・藤塚大輔)

<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第2戦スケートカナダ>◇26日(日本時間27日)◇カナダ・ハリファクス◇女子フリー



【ハリファクス=藤塚大輔】日本女子が表彰台を独占した。ショートプログラム(SP)首位の坂本花織(24=シスメックス)が、フリー2位の126・24点で合計201・21点。大会連覇を飾り、ファイナルを含めてGP4連勝とした。SP10位だった松生理乃(中京大)はフリー1位と巻き返し、合計192・16点で2位。吉田陽菜(木下アカデミー)が合計191・37点で3位となった。同シリーズでの日本女子の表彰台独占は、コロナ禍で12人中11人が日本勢だった20年NHK杯を除いて08年NHK杯(浅田真央、鈴木明子、中野友加里)以来。16年ぶりとなった。


    ◇    ◇    ◇


フィニッシュポーズを解いた坂本は、うなだれるようにして顔を左腕にうずめた。ファイナルを含めてGP7勝目も、合計201・21点での優勝は自己最低点。2つのジャンプで転倒し、持ち前のスピードも影を潜めた。「どういう結果になるか、自分でも分からなかった。不安定さが演技に出た」と受け止めた。


全日本選手権と世界選手権で3連覇中の世界女王。昨季まで日々の練習を通じて育んでいた自信が、今季はまだない。ミスなくプログラムを通す頻度は「2〜3日に1回」で「ギャンブルみたいな感じ」と安定感を欠いていた。この日も今季から新たに組み込んだ3連続ジャンプで転倒。アップテンポのジャズの楽曲にも苦戦し「精神的にも身体的にもきつい。1つ1つ反省しながら滑っていた」と声を落とした。


26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪のプレシーズン。ロシア勢や強力なライバルが不在の状況も重なる中、原点に立ち返る。「練習からパーフェクトにして『これだけやったから大丈夫』と思えるくらいやりこまないと、自分はできないんだとすごく感じた」。次戦は自国開催のNHK杯(11月8〜10日)。絶対的な自信を取り戻すべく、練習を積み上げる。


■松生SP10位から「信じられない」


SP10位の松生が涙した。フリー12人中3番目の登場で、今季自己最高の139・85点。ジャンプ7本全てに減点がなく、3つのスピンとステップを最高のレベル4でそろえた。前夜は精度を欠いたSPの出来を悔いたが、この日の演技前に母から「自分をずっと好きでいて」とメッセージが届いた。8つ順位を上げて涙を流し「信じられない気持ち」と驚いた。SP4位の吉田は最終盤の3回転ルッツで転倒しながら、3位で表彰台。フリーの出来に悔しさをにじませつつ「うれしさよりも、安心が大きい」と次戦につなげた。

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