前回からの続き。私はリカコ(28)。夫のユイト(28)と暮らしています。明るく賑やかな私と違ってユイトは穏やかな性格。落ち着いたユイトと一緒にいると、私はとても安心できるのです。しかし結婚2年目のある日、私は同僚のサキに勧められて男性アイドルグループにハマります。そしてそれをユイトに伝えるといきなり異変が……。ユイトは「いなくなりたい」と言って出て行こうとしたのです。私は震えるユイトの身体を必死で後ろから抱きしめることしかできませんでした。
私が新しくおそろいの食器を買おうと言っても、ユイトは「俺はいいや」と一言。親に新居の住所は知らせなくていいとも言われています。新婚当時から違和感はありましたが……ようやくユイトは心に隠していた思いを打ち明けてくれました。
2年前に結婚したときはユイトの両親ときちんと挨拶ができず、私の親からもずいぶん不審がられたものです。そのことが引っかかっていないと言えばウソになります。でもユイトは自分が育った環境や両親との関係にずっと苦しんでいたのでしょう。
ユイトが今まで穏やかに見えていたのは、本人が必死に気持ちを保つ努力をしてきたからだったのです。そして両親の結婚生活が破綻するのを目の当たりにし、ずっと親との関係に苦しみながらも、ユイトは私との結婚を決めてくれました。その勇気には本当に感謝しています。
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原案・ママスタコミュニティ 脚本・もえこ 作画・金のヒヨコ 編集・井伊テレ子