「Apple純正」は伊達じゃない シンプルなのに使い勝手の良さが光る「MagSafe対応iPhone 16シリコーンケース」を試す オリジナルアニメーションもある!

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2024年10月29日 06:11  ITmedia Mobile

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編集部から送られてきた「MagSafe対応iPhone 16シリコーンケース」(写真左)、「MagSafe対応iPhone 16 Plusシリコーンケース」(写真中)、「MagSafe対応iPhone 16 Pro Maxクリアケース」(写真右)

 iPhone 16シリーズの販売開始からはやひと月が経過した。本誌でiPhone 16シリーズを購入したらやるべきこと5つの中に「ケースを買い替える」という項目があったが、筆者はいまだにケースを決められないでいる。つまり裸のまま持ち歩いているのだ。


【その他の画像】


 そんな筆者を見かねて編集部から「取りあえず試してみましょうよ」と送ってもらったのが「MagSafe対応iPhone 16シリコーンケース」だ。販売価格は7980円である。もちろんお遊びではないので、それ以外にも「MagSafe対応iPhone 16 Plusシリコーンケース」と「MagSafe対応iPhone 16 Pro Maxクリアケース」も一緒に送られてきた。


 Appleが販売するこれらの純正ケースは、iPhone 16シリーズで採用された「カメラコントロール」と「シームレスに連携」するらしい。実際のところ、使い勝手に影響は出るのだろうか。早速見ていきたい。


●美しい発色と硬めの質感


 パッケージの裏にある小さな文字は使い方……ではなく、上の方には製品名、下の方には製品名や1個入りであること、メーカーなどの情報が記載されている。


 封緘(ふうかん)のようなシールをペリッと剥がしてタブを引っ張ると、“スターフルーツ”カラーのMagSafe対応iPhone 16シリコーンケース(以下、iPhone 16ケース)が姿を現した。裏側を見ながら封を開けるので、その状態でケース正面が見られるようにしているのは、封書で送る際のビジネスマナーを思い起こさせられているような気がして身が引き締まる。


 「シリコーンケース」というからには、フニャフニャとした感触なのだろうと想像していたのだが、思いの外かっちりしている。Appleの製品紹介ページによれば、「55%再生シリコーン」とのこと。シリコーンのうち55%が再生シリコーンなのか、それとも製品全体の55%を再生シリコーンが素材として占めているのかはっきりしないが、再生シリコーン以外の何かがこの硬さを作り出しているのだろう。


 iPhone 16ケースの内側はシリコーン素材ではなくマイクロファイバーが貼り付けられている。長期間の密着によるシミを防げる上、適度なクッション性もあるので、手から滑り落ちてしまったiPhoneの保護にもなりそうだ。


 純正ともいえるiPhone 16ケースの最大の特徴は、iPhone 16本体のカメラコントロールを覆うサファイアクリスタル採用の「サファイアキャップ」があることだろう。これは導電層を重ねたもので、薄く、一見すると金属のようだ。内側から押すと反発するので、iPhone 16の他のボタンを覆う部分と異なり、バネ式なのが分かる。


 では、早速装着してみよう。


●純正らしい楽しい仕掛けと使い勝手の良さ


 iPhone 16にケースを取り付けたところ、短いアニメーションが流れた。ケースと同じスターフルーツカラーがiPhone 16の画面いっぱいに広がったのだ。


 これはちょっと楽しいしうれしい。このアニメーションを見たいがために、ついつい何度もつけ外ししてしまった。


 なお、同様にiPhone 16をMagSafe対応iPhone 16 Plusシリコーンケースに押し当てても無反応だった。厳密に機種を判別しているのだろうか。


 詳細を見ていこう。前面のフチは、ディスプレイよりわずかに高くなっており、ディスプレイを下にして平面に置いてもディスプレイを傷つけることはなさそうだ。iPhone 16本体側面の金属部分がわずかに見えてはいるがホールド感は高い。


 背面にはAppleのシンボル“リンゴマーク”がうっすらとプリントしてある。iPhone 16本体のマークと同じ場所、同じサイズなので、「透けて見えるのか!?」と勘違いするほどの精巧さだ。さすが純正ケース。カメラレンズ部のくり抜きもピッタリと合わせてあり、わずかに立ち上がったフチが、レンズとテーブルなどとの接触を防ぐ。


 また、MagSafeではないワイヤレス充電台に置いても、突出したレンズが引っ掛かってしまうということを防ぐので充電しやすいと感じた。


 側面はコントロール部も含め、全方位ぐるりとケースが覆っている。


 下側の側面に注目すると、サードパーティー製ケースでは細い角丸長方形にくり抜かれることの多いスピーカー部の穴が、1つ1つていねいにくり抜かれているのが分かる。このあたりも「さすが純正」とうならずにはいられない。


 UP/DOWNの音量ボタンとコントロールスイッチもそれぞれ独立しており押しやすい。


 右側面のサファイアキャップは光の加減で金属のようにきらめく。


●サファイアキャップの使い心地は?


 カメラコントロールをカバーするサファイアキャップの使い心地について語る前に、そもそもiPhone 16シリーズに搭載されているカメラコントロールについて説明したい。


 iPhone 16シリーズでは、右側面のサイドスイッチの下方にカメラコントロールと呼ばれる仕組みを搭載した。その名の通り、カメラ機能を扱うハード機構で、iPhoneがスリープ状態であればダブルクリックによって、ロック画面またはロック解除されている状態であればクリックによってカメラアプリが起動する。長押しでビデオ録画がスタートし、指を離せば録画が停止する。


 「今この瞬間に撮影したい!」という場面で、瞬時にカメラやビデオが立ち上がるので、使いこなせるようになればかなり便利だろう。


 その他、カメラ起動時に軽く押す(昔のカメラでいうところの半押し感覚で短く押す)と選択されている機能の調整ができる。選択可能な機能は露出、被写界深度、ズーム、カメラ、スタイル、トーンだ。機能の切り替えは2度軽く押すことで行える。


 方法としては、現在ズーム機能が働いていて、露出を変えたいのであれば、「


2度軽く押す→スライドして露出を選ぶ→軽く押す→スライドして露出調整を行う」といった具合だ。


 筆者の場合、ほぼ露出とズーム以外の機能をiPhoneのカメラで使わない。ズームはピンチイン/アウトで調整するので問題ないが、どうにも露出調整だけはディスプレイで操作することを難しいと感じていた。タッチするタイミングがいつも悪く、スワイプした途端に自分の顔が大映しになってしまうのだ。何度、iPhoneを放り出そうと思ったことか。


 しかし、カメラコントロールのおかげでそのようなことは少なくなるだろう。被写界深度機能で絞りをコントロールし、ボケ味を調整することも簡単にできるようになった。今までほとんど使ってこなかったが、今後はもう少しiPhoneカメラが持つ機能を使えるようになるかもしれない。


 では、何もつけていないときとiPhone 16ケースをつけたときとでは、カメラコントロールの操作感に違いはあるのだろうか。


 試してみたところ、ほとんどその違いを感じることはなかった。スリープ状態から2度押しでカメラを起動させるとき、軽く押し込んだときに感じるハプティックフィードバックやスライドさせたときの反応で「やりにくい」とは感じなかったのだ。


●MagSafeへの対応は?


 MagSafe対応をうたっているだけあり、高い吸着力があった。こうした機能を心配なく使えるのも純正ケースの強みだ。


●透明度の高さが魅力のクリアケースも!


 今回送ってもらったその他のApple純正ケース、MagSafe対応iPhone 16 PlusシリコーンケースとMagSafe対応iPhone 16 Pro Maxクリアケースのいずれも、カメラコントロール部をサファイアキャップがカバーしていた。


 MagSafe対応iPhone 16 Pro Maxクリアケースの主な素材はポリカーボネートで透明度が高い印象だ。クリアなアクリルやポリカーボネートは紫外線の影響で次第に黄ばんでしまうものだが、こちらのケースには黄ばみを防ぐコーティングがなされているという。


 切り欠きに関していえば、シリコーンケースと異なり、スピーカーやUSB Type-C端子部分が大きくくり抜かれていた。クリアカラーで目立たないとはいえ、防御力が弱まるのではないかと不安が残る。Apple Storeの製品ページでは、この部分にフォーカスが当てられていないので、そのつもりで購入しよう。


 「純正とはいえ、さすがにカメラコントロールをカバーしちゃうのはやりすぎでしょ〜」と思っていたのだが、試してみて「さすが純正〜」と考えが180度転換してしまった。しかも、装着時のアニメーションも楽しい。


 今回試したスターフルーツの他、ウルトラマリン、レイクグリーン、フクシア、ストーングレイ、プラム、ブラック、デニムの全8色がある。さすがに1つ7980円とお高いので複数購入は難しいが、1つは持っていたいケースだなぁとしみじみと思うのであった。



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