駐車場で出会った生後2週間の子猫…夏休みの子どもたちが力を合わせてお世話 哺乳瓶からのミルクも一苦労…今ではすっかり家族の一員に

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2024年10月30日 12:40  まいどなニュース

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すやすや眠るロックくん。とても小さくはかなげでした(画像提供:ゆきももさん)

幼い頃から猫とともに育ってきたX(旧Twitter)ユーザーのゆきもも(@MomoPlala)さん。

【写真】発見時…段ボールの隅で固まっていたロックくん

成人後に出会った3匹目の猫が「ロック」くんでした。出会いは今から2年前、真夏の8月、駐車場だったといいます。

その日、飼い主さんが用事を済ませて帰る途中、段ボールの隅っこで怯えている小さな子猫に出会います。その子猫こそ、今は飼い主さんにとって大切な家族であるロックくんでした。

「最初にロックを見つけてくれた人によると、駐車場にポツンとひとりぼっちでいたそうです。生後1カ月にも満たないほど小さく、ほとんど鳴くことも動くこともありませんでした」と振り返ります。その姿に心を動かされ、飼い主さんはロックくんを家に迎える決意をしました。

生後間もない子猫の育児に奮闘、子どもたちが大きな助けに

動物病院で診察を受けると、ロックくんは生後わずか2週間の男の子であることがわかります。体はまだ小さく、健康状態も気がかりな部分がありましたが、ノミの駆除や目やにのケアをしつつ、飼い主さん一家での育児が始まりました。

生まれて間もないロックくんにとって、哺乳瓶でのミルクや排泄の介助は必須でしたが、「ロックは哺乳瓶でミルクを飲むのがとても下手で、動物病院の先生や看護師さんも苦戦していました」と飼い主さん。

飼い主さん夫婦は、日中、仕事があったため、当時、夏休み中だった子どもたちが、献身的にお世話を手伝い、家族みんなで小さな命を育む毎日が続きました。

初めは哺乳瓶でのミルクさえうまく飲めなかったロックくん。

やがて成長し、次は離乳食に挑戦しましたが、「なかなか哺乳瓶から上手にミルクを飲むことができず、離乳食も食べてくれなかったため苦労しました」と飼い主さんは振り返ります。少しでも体調を崩さないかと心配しつつ、体重を毎日測りながら見守る日々が続きました。

その後、家族の温かい愛情に包まれながら、ロックくんは少しずつ成長し、やがてどんな食べ物でも食べてくれるほど元気な猫に育ちました。

現在、ロックくんはすっかり家族の一員となり、のびのびと暮らしていますが、先住猫の「小麦」ちゃんとは少し距離がある様子。ロックくんは小麦ちゃんに甘えたい気持ちがあるのか、時折そっと近づくことがありますが、小麦ちゃんは逃げてしまい、ロックくんの片思いが続いているのだそうです。

ロックくんの日課とこだわりとは?

ロックくんは、あまり感情を表に出さずマイペースな性格です。

また、自分なりのルーティンを決めているようで、「それが乱されるのを嫌がります」と飼い主さんは語ります。日中は次男の部屋のカーペットの下に潜り込み、そこでのんびり過ごすのが彼の日課。しかし、暑い日にはカーペットの中で熱中症にならないかと心配になり、飼い主さんが涼しい場所に移しても、気がつくと別のカーペットの下にもぐりこんでいることも。

「自分が決めた場所でくつろぐのが心地よいようです」と飼い主さんは微笑ましく見守っています。

夕方になると活発に行動を始めますが、抱っこやブラッシングはあまり得意ではありません。そんなロックくんが「たまに、体当たりしてきて甘えたような声で鳴く」様子は、飼い主さんにとって格別のかわいさです。

また、日常の多くを3人の息子さんたちのいずれかの部屋で過ごすため、リビングに顔を出すことが少なく、その点が少し心配なのだとか。時折、子どもたちにロックくんの様子をうかがってもらったり、リビングに連れて来てもらうこともあります。

飼い主さんは、まるで思春期の子どもを見守る親のような気持ちになるそうですよ。

「このまま、マイペースですごしてほしい」

不思議なご縁で飼い主さんのもとへやってきたロックくん。

2歳になった今でも、自分のペースで暮らしを楽しんでいます。「このままずっと彼のペースですごしていって欲しいです」と飼い主さん。

(まいどなニュース特約・梨木 香奈)

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