ロッテの秋季練習が30日、ZOZOマリンスタジアムで行われた。
この日からみやざきフェニックスリーグに参加していた菊地吏玖、廣畑敦也、八木彬、高野脩汰、河村説人、大下誠一郎、小川龍成、茶谷健太が合流。
河村はこの秋、「上半身の筋肉をつけたいなというのと、来年1年間やれるような体力作りをしたいと思います」とのことだ。
河村は4月3日に取材した際、ストレートについては「まだ40前半くらいしか出ていないので、遅くても40後半は投げたいなと。そこを目指してやっています」と話していたが、「最後の宮崎の登板で147キロが出て、だいぶ力強さがあったんですけど、それまでが40中盤ぐらいでうろちょろしていたので、やっと最後の最後でいい感覚を掴めたかなと思います」とストレートに手応えを掴みフェニックスリーグを終えた。
上半身の筋肉をつけたいというのは、ストレートのスピードを上げるために必要だからなのだろうかーー。
「そうですね。怪我の防止もそうですし、スピードも上げたいというのもそうです」。
今季は支配下選手登録となったが、一軍登板はなかった。河村は来季「一軍で1年間投げられるようにしたいです」と意気込んだ。
◆ 高野「総合的に上げていきたい」
高野脩汰はプロ2年目の今季、一軍で6試合・14回2/3を投げて、1勝1敗、防御率3.68だった。
「先発の課題も出ましたし、リリーフでの課題も出たので、どちらもイメージしながら来年、先発でもリリーフでもロングでもどういうポジションで自分の力が発揮できるように総合的に上げていきたいと思います」と課題を潰す秋にする。
具体的に課題について訊くと、「先発で言うと2巡目、3巡目でつかまるケースが多かったですし、リリーフでの課題は自分あがり症なので、初球から自分の100%のボールを投げられない時もあった。そこの反省点を生かしながらやっていきたいと思います」と教えてくれた。
来年に向けては「もっと一軍で登板するのはもちろんですけど、記事でもあったように先発で考えていただいているので、まずはそこをローテーションを守れるようにやっていきたい」と決意を述べた。
◆ 茶谷「下半身の力強さをもう1回取り戻せるように」
2年連続でシーズン通して一軍でプレーした茶谷健太は今季を「難しい1年でしたね。準備がすごく大事になってくる展開が多かったので、難しかったです」と振り返った。
今季は出場試合数が前年の79試合から88試合に増えたが、打席数は187から76打席に減少。打率も.284から.167まで下がった。茶谷は「全く打てなかった時期でも一軍に置いてもらったので、守備でチームに貢献できると思ってずっと準備していました」と話した。
この秋は「下半身を使う、下半身を強くする。下半身主導で。下半身の力強さをもう1回取り戻せるようにやっています」と、打撃、走塁、守備を向上するために下半身強化する。
取材・文=岩下雄太