【柔道】五輪3度出場の高市未来が引退「本当に幸せな現役生活でした」今後は指導者の道へ

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2024年10月30日 15:33  日刊スポーツ

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2024年8月6日、パリ五輪から帰国し会見する柔道女子日本代表の高市未来

柔道女子63キロ級で五輪3大会に出場した高市未来(30=コマツ)が30日、現役引退を発表した。所属先のコマツを通じ、「本当に幸せな現役生活でした」とコメントを寄せた。


東京・八王子市出身。小2で競技を始め、中学時代に世界の頂点に立ち、淑徳高1年でユース五輪と世界ジュニア選手権も制覇。正統派の柔道スタイルで将来を嘱望された。


五輪は16年リオデジャネイロ、21年東京、24年パリと3大会で畳の上で雄姿をみせた。今年7月のフランスでは悲願のメダルに挑んだが届かずも、「胸を張って生きていきたいなと思います。ほんとに何してんだよとは思いますけど、自分自身のことダメだとも思わないですし、これからも胸張って、しっかり生きていきたい」と涙を浮かべながら語っていた。


22年11月に世界選手権代表歴がある高市賢悟さんと結婚し、旧姓の田代から登録名を「高市未来」とした。高2での左膝前十字靭帯断裂に始まり、度重なるケガに苦しめられながら、不断の努力で乗り越え続けてきた。


今後は引き続きコマツ社員として働きながら、コマツ女子柔道部のコーチとして後進を育てていく。


引退に際してのコメント全文は以下の通り。


「この度、現役選手を引退することになりました。8歳から高尾警察署で柔道を始め、相武館吉田道場、相原中学校、淑徳高校で、柔道の素晴らしさ、楽しさを教えていただきました。


コマツに入社後は、世界で戦う厳しさ、逆に世界の舞台で戦うことの素晴らしさを感じることができました。


ここまでご指導・応援し支えてくださった皆さまには心から感謝しています。


『柔道は1人ではできない』と、子供の頃から、常に柔道への感謝、周りの方への感謝を忘れずに取り組むよう教わってきました。


私の現役生活は、関わってくださった皆さまのおかげで、大好きな柔道を通して、素晴らしい経験をし、彩り豊かなものにすることができました。


本当に幸せな現役生活でした。


今後は指導者の道に進みます。


ここまで経験してきたことを活かしつつ、これからは多くのことを学び、柔道界、世の中に少しでも貢献できるよう、より一層努力していきたいと思います」


◆田代未来(たしろ・みく)1994年(平6)4月7日生まれ、東京都出身。小学校2年で柔道を始める。相模原市立相原中3年の時に世界カデでオール一本の優勝、東京・淑徳高1年では世界ジュニアも制した。2年時の負傷で国内の高校主要タイトルはなし。13年にコマツ入り。五輪は21年東京、24年パリで団体銀メダル。世界選手権は14、15年世界選手権銅メダル。18、19年銀メダル。163センチ。

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