同じく国指定史跡に指定された公園部では、当時の再現に加え、地下回廊も整備。「高輪築堤」を公園・広場・文化創造棟「MoN Takanawa : The Museum of Narratives」(2026年春開業予定)から見下ろす、公園地下に整備する回廊から見上げるなど、さまざまな視点で眺められるようにする。回廊を展示空間とするとともに、ユニークべニューやナイトタイムでの活用を通して、「高輪築堤」をより身近に感じてもらえる取組みも検討する。
「TAKANAWA GATEWAY CITY」のまちびらきに合わせた取組みとして、高輪リンクラインにて「高輪築堤」の特徴である海側と山側の石積みを再現し、開業期の鉄道が走ったライン上にレールを埋込むなど、高輪築堤の歴史をリアルに感じられる空間づくりを行う。先端技術も活用し、日本で初めて鉄道が走った当時の風景を感じられるARプログラム「TAKANAWA LINK SCAPE」による、この場でしかできない体験を通して、この土地の歴史を新たな形で継承していくとのこと。(木下健児)