アーセナルに所属するスペイン代表MFミケル・メリーノが現在のチーム状況や今後の戦いへの意気込みを語った。29日、イギリス紙『ガーディアン』がコメントを伝えている。
現地時間27日に行われたプレミアリーグ第8節でアーセナルはリヴァプールを本拠地『エミレーツ・スタジアム』に迎えた。ブカヨ・サカの見事な一撃で先制したアーセナルはCKから追い付かれたものの、メリーノの加入後初ゴールで勝ち越しに成功。しかし、守勢に回った後半にカウンターから1点を返され、試合は1−1で終了した。2試合未勝利となったアーセナルは、首位マンチェスター・シティとの勝ち点差が「5」に開いている。
就任6年目を迎えたミケル・アルテタ監督が指向する戦術の浸透、そして近年の堅実な補強により着々と力を付けているアーセナルは、今シーズンの優勝候補の一角と目されている。しかし、ここまで8試合を消化しての成績は5勝3分1敗と勝ち点を落とす試合も目立つ。一因となっているのが負傷者の多さで、現在は冨安健洋やリッカルド・カラフィオーリ、マルティン・ウーデゴーアが戦線を離脱中。リヴァプール戦ではガブリエウ・マガリャンイスとユリエン・ティンバーも負傷交代を余儀なくされた。
加入早々のトレーニングで負傷し、10月に入ってようやく新天地デビューを果たしたメリーノは「ケガは試合の一部であり、言い訳にはならない。良い面と悪い面があり、良い面の一つは若い選手がプレー機会を得ることだ。マルティン(・ウーデゴーア)のような重要な選手がいないが、このクラブは全員が非常に良い働きをしていると思う」と前置きした上で、今後の戦いに向けた意気込みを次のように示した。
「メッセージはシンプルだ。このチームが集中力を失うことはないし、状況や時期に関わらず決して諦めない。100パーセントの力を発揮し、すべての試合から学ぶことが重要だ。自分たちのこと、すべての試合に勝つために何ができるかということに集中している。チームの外には目を向けていない。あまり先のことは考えず、現在に集中している。それが僕たちのメンタリティーであり、将来的に成功をもたらすものであると信じている」
なお、アーセナルは今週末のプレミアリーグ第9節でニューカッスルと対戦し、その後もインテル、チェルシーと難敵との対戦が続く。リヴァプール戦で負傷交代したガブリエウとティンバーについては離脱の心配はなく、2カ月近く欠場が続いているウーデゴーアも復帰に近づいていると報じられている。