JAL(日本航空)のYouTubeチャンネル「JAL、サブチャンネルはじめました。」(@JAL-sub)で、千葉県成田市にある「エンジンメンテナンスセンター」で働く人々の仕事に密着する動画が公開されました。
●整備士・堀井さんが仕事を紹介
今回の動画には、これまで同チャンネルにたびたび登場している羽田空港期整備センター所属の整備士・堀井さんが登場。空港敷地内にあるエンジンメンテナンスセンターを訪れて、エンジン整備センターの田上さんとともにセンター内を見学しました。
1階にあるエンジン分解場所を訪れると、そこには「エアバスA350-900」という機体に搭載されているエンジンが整備を受けていました。エンジンは羽田空港からエンジンメンテナンスセンターに運ばれて分解され、海外に外注業者を経由して送られて、整備を受けて再び成田に戻ってくるそうです。送り出すための分解作業も一苦労で、1基をバラすのに約3日もかかるとのことです。
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見学中にはエンジンから取り外したファンブレードも登場。ずらりと並んだ黒いファンブレードは、機内からも確認できる“ぐるぐる”と回っている羽のことで、重量は1つ約17キロ! 何とそのお値段は成田市に1軒家が買えるほど高額なのだとか……。バランスを取るために取り付ける場所が決まっており、1つずつ番号が振られていることも教えてくれました。
さらに堀井さんと田上さんは「非破壊検査」のエリアへ。ここは部品内部の割れや傷(クラック)を発見するための検査が行われています。
蛍光浸透探傷検査では、クラックの有無をチェックするため、部品に蛍光の液体をかけます。割れがあるとその部分に液体が浸透するため、ブラックライトを当てたら傷だけが浮かび上がります。他にも肉眼でチェックしたりX検査でチェックしたりする場合もあり、傷がある部品は交換となります。
さらに、分解したモジュールを仕分ける場所や、部品のバランスを調整する部署があります。他にも2人は、ボーイング767のCF6というエンジンがある場所にも足を運んでいました。圧倒されるほど大きい……!
●3階にある検査と修理の部門へ
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1階を一通り見学した後は、検査と修理の部門がある3階を訪れた堀井さんと田上さん。検査エリアでは、スタッフがバラバラになったパーツをテーブルの上でチェック中でした。
エンジンの電装関係を整備する部署では、スタッフがそれぞれの長さが厳密に決められている電線をチェックします。専用の機器を使ってPCにつなぎ、電気が通っているかをチェックしていくそうです。
こうして各モジュールがそれぞれの専門部署でメンテナンスされて、再びエンジンとして組み上げられます。
堀井さんは「こうしてエンジンのプロフェッショナル集団がいるからこそ、エンジンが出来上がり、それが飛行機に付き、それが飛んでいくっていうスケールのでかさに、あらためてそんな壮大なスケールの一員にいられてうれしいなって思います」と感慨深そうに語りました。
また、田上さんも「日本航空のエンジンはちゃんと整備されているんだよっていうのを見ていただければうれしいです。安心してご搭乗ください」と伝えました。
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●縁の下の力持ちである整備士たちへの反響
日常では見ることのない世界に、YouTubeのコメント欄には「整備士さんホントかっけ〜」「乗客としては普段接することのない整備士さんがすごい飛行機愛を持って仕事されてるのが伝わってきます!」「こんなに沢山の人が携わって一便一便飛んでいるのかと思うと、改めて飛行機の素晴らしさを感じるとともに、世界中に連れて行ってくれる航空関係者の皆様の偉大さを感じました」と感謝の言葉が寄せられています。
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