今年3月、イギリスで生まれたばかりの女児をシリアルの箱に入れ、スーツケースの中に放置し、死亡させたマレーシア出身の女(22)に25日、終身刑が言い渡された。女は最低で17年服役した後、仮釈放が認められるか判断されるという。英ニュースメディア『The Mirror』などが報じた。
終身刑を言い渡されたのはジア・シン・テオ(Jia Xin Teo、22)で、コベントリー大学で学ぶため、今年初めにマレーシアからイギリスに渡った。ジアは渡航時、すでに妊娠していたが、そのことを誰にも知らせず、3月4日に大学寮のバスルームで一人で出産した。その後、生まれたばかりの女児をシリアルの箱に詰め込み、ビニール袋に包んでスーツケースの中に隠していた。
実はその日、ジアを心配して寮の友人が部屋を訪れた際、ベッドが血まみれになっているのを発見した。そして救急車を呼んだものの、ジアはバスルームに閉じこもって出てこなかったため、救急隊員は立ち去った。ところがその後、ジアは容体が悪化してタクシーで病院に向かった。
残酷な犯罪が発覚したきっかけは、ジアが妊娠検査で陽性反応を示し、病院が当局に通報したことだった。しかし、ジアが赤ちゃんを遺棄してスーツケースに隠したことを認めたのはその2日後のことで、当局が彼女の住む部屋を捜索した時、赤ちゃんはすでに亡くなっていた。
警察の取り調べに対し、ジアは「母国の家族や友人に妊娠を知られ、学校の成績に影響が出るのが怖かった。『子供を遺棄しろ』という声が聞こえた」と主張し、殺人については否定した。
ところが、ジャスティス・ティップル裁判官(Justice Tipples)は25日にジアの主張を退け、服役期間が最低17年とされた終身刑を言い渡した。その理由について次のように述べている。
「あなたはビニール袋に入れて封をすれば、赤ちゃんが確実に亡くなることは分かっていた。そしてシリアルの箱に入れスーツケースに隠しておけば見つからないと思ったのだろう。でも赤ちゃんは亡くなるまで、4時間以上は生きていたはずだ。」
「妊娠を隠し、一人で出産した理由は、『赤ちゃんが誕生したらすぐに遺棄しよう』と決めていたからだろう。そうすれば、あなたの妊娠を知る者は誰もいないことになる。」
そしてこのニュースには次のようなコメントが寄せられた。
「人生は17年ではない。彼女が仮釈放されても、まだ40歳にもならない。赤ちゃんの命を奪った罪は重い。しかもビニール袋に入れて遺棄するなんて、どんなにつらかったことだろう。もっと重刑でもいいほどだ。」
「養子に出すなどの選択肢があったはずだ。成績に影響が出る? 最も自分勝手な人間の言い分だ。彼女はモンスターだよ。」
「彼女が17年間服役する費用は、イギリスの税金から使われる。マレーシアに強制送還すべき。」
「なんて悲劇的な死。我が子にこんなことができるなんて、信じられない。」
「この子がどんなつらい思いをして亡くなっていったか…。心が張り裂けそうだ。安らかに眠って欲しい。」
ちなみに昨年9月にはインドで、
生まれて間もない赤ちゃんが土の中に生き埋めにされた状態で発見された。ある夫婦が帰宅途中に泣き声を聞き、土の中から突き出した小さな手を見つけて、それを掘り起こした。
画像は『Metro.co.uk 「Woman, 22, who hid newborn in cereal box after secret birth jailed for life」(Picture: West Midlands Police)』『BBC 「Baby murder accused’s friend ‘saw bloody bed’」(Google)』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)