接客の仕事をしている以上、クレーマーは避けられないようだ。都内でタクシー運転手をしている60代男性は
「男性客(70代)から迎えの要請が来たので指示された所で待機。乗車後、行き先を言われ、道順まで事細かに指示されたので、その通りに行きました」
と自身の体験を語る。だが、このあと思わぬ事態になってしまう。(文:真鍋リイサ)
「状況を確認したいのでご足労願います」→後日、上司と共にタクシーセンターに行く羽目に
「冷たい雨が降る初冬、週末、帰宅時間で道路は大渋滞。赤信号で止まった時、男が『いつもより混んで時間がかかっているじゃないか』『あなたのせいだよ』とイチャモンつけてきました」
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渋滞しているのだからいつもより時間がかかって当然だ。しかも「お客様が指定した道順を進んでいますが……」と伝えたら逆ギレしてきたという。
「携帯電話で事務所に電話して、すごい剣幕で怒鳴りあげ、運転手に責任転嫁するありさま。降車時に怒鳴られ、『タクシーセンター事案にしてやるからな』と怒りが収まらない様子」
タクシーセンターとは、タクシー運転手と利用者の中立的な立場として、業務の適正化、安全性の確保、利用者の利便性向上を目的とした業務を行う。苦情も受け付けているようだが、道が混んで遅れただけで報告するとは衝撃だ。
「事務所から車庫に戻ってくるよう指示なので、すぐに帰社してドライブレコーダーを確認してもらっている間、タクシーセンターからも電話があり、『状況を確認したいのでご足労願います』」
結局タクシーセンターへ行く羽目になってしまった。「数日後に上司とセンターへ行き、ドラレコを見てもらいました」というが、センターでの結論はこうだった。
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「男性客が自ら言ったことをすっかり忘れ、自らの非を認めたくないから責任転嫁したのでしょう。典型的なクレーマーです」
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