妻に劇物の「メタノール」を摂取させて殺害した罪に問われ、懲役16年の実刑判決を言い渡された大手製薬会社「第一三共」の元研究員について、弁護側が判決を不服として控訴したことが関係者への取材で分かりました。
「第一三共」の元研究員・吉田佳右被告(42)はおととし1月、自宅で妻の容子さん(当時40)に劇物の「メタノール」を摂取させて殺害した罪に問われていて、吉田被告は無罪を主張しています。
きのうの判決で、東京地裁は「自宅で配偶者が異常行動を繰り返した場合は、急病を疑い、119番通報するのが通常だ」と指摘。「被害者の肉体的精神的苦痛の大きさは計り知れない」として、吉田被告に懲役16年の実刑判決を言い渡していました。