JR東日本東北本部は31日、奥羽本線大沢駅・板谷駅の全列車通過について発表した。大沢駅は列車の利用がきわめて少ないことを理由に、2024年12月1日以降、すべての列車が通過となる。板谷駅の通過期間は2024年12月1日から2025年3月26日までとされている。
大沢駅・板谷駅ともに山形県米沢市の駅で、現在は福島駅を発着する米沢方面の普通列車(上下各6本)が停車している。福島〜米沢間の列車は降積雪量の多い福島・山形県境を走ることから、2022年度以降、とくに利用の少ない両駅で冬期に全列車通過となっている。
このうち板谷駅は、今年度も「積雪による列車の大幅な遅延や誤って降車してしまうなどのリスク低減を図り、安全で安定した鉄道輸送を提供するため」として、冬期に全列車が通過。2022・2023年度の通過期間は1月10日から3月26日までだったが、2024年度は12月1日から3月26日までとされ、期間が拡大した。板谷駅の通過期間は積雪の状況等により、延長する場合がある。
一方、大沢駅も12月1日から全列車通過。板谷駅とは異なり、大沢駅の場合は「列車のご利用が極めて少ないこと」が理由に挙げられ、全列車通過の期限も設けられていない。なお、大沢駅・板谷駅の全列車通過に伴う他駅の時刻変更はないとのこと。(MN 鉄道ニュース編集部)