8月に発売された無印良品の泡ハンドソープ用のオートディスペンサー。ポンプに手を触れずに、手をかざすと自動で泡が出る便利アイテムです。発売するやいなや瞬く間に話題となり、しばらく欠品が続いていました。筆者もずっと気になっていたもののどこも品切れ。ようやく最近在庫を見つけて入手することができました。
SNSなどで使用者の口コミを見ると、電池を入れるのが少々面倒だという声も散見されます。そういった使い心地も含めて、詳しくレビューしたいと思います。
◆無印らしい、シンプルで無駄のないデザインが魅力
オートディスペンサーは、我が家でも子どもが小さな頃に重宝していたものの壊れてしまい、そこからはなかなか気に入るデザインのものに出会えずポンプ式のボトルに戻していました。
発売と同時に即話題になったのが、無印良品から出た初のオートディスペンサー。価格は2,990円(税込)と、オートディスペンサーにしてはリーズナブルな印象です。
箱を開けると本体&ノズルのお出まし。白を基調とした正方形のスタイリッシュなデザインは無印らしさ全開です。ボトル下部のソープタンクは半透明になっていて、残量はパッと見てわかるものの、必要以上に中身の液体の存在を主張することがなく、シンプルなデザインの邪魔になりません。
◆設置までが大変という噂は本当? さっそく使用前の準備!
元々説明書を読むことが苦手でこういった作業は感覚で進めてしまうことが多い筆者。しかし無印のオートディスペンサーは設置までの準備が少々大変だという噂をチラホラ聞くので、きちんと説明書を読みながら進めてみることに。まずはタンクと本体をひねって取り外します。
本体底面の電池フタの回転リングを“OPEN”と書いてある方向へ2回転回して外します。何度か回せばフタを上に引き上げられる状態になるので、こちらも難しいことはありませんでした。
◆説明書は絶対読むべき! 適当に組み立てるとダメージ大
必要な電池は単三形アルカリ電池4本(別売り)。筆者はまずこの電池をセットするところでつまずきました。
それぞれ“−”、“+”と電池の向きを示す表示がされているのですが、“−”と書かれていたところで電池の−を下向きに入れるのか、はたまた上向きに入れればいいのか全くわからない……! いくつかの段階を踏んでこの電池を挿入するところまでたどり着いたため、セットしていざ電源を入れた時につかなかった場合、ダメージが大きすぎる……。
ここは失敗したくない、と思っていたら、説明書の図にきちんと電池の向きのイラストもありました。やはり説明書を読む習慣があまりないため、電池を入れることくらい余裕だろう、と気付けば勝手に進めようとしていました。危ない……。
◆その後の組み立ても、たしかにちょっと分かりづらい……
電池を入れたら、あとはフタを再び戻すだけ。ただフタの向きに指定があり、フタ裏の凹みを本体側の凸に合わせてはめなければいけないので要注意。
電池フタの回転リングを両手の親指で水平を保ちながら軽く下に押し下げて、今度は“CLOSE”方向に回転リングを回し、回転リングにある丸い部分が△マークをこえるように強めにしっかりと締めます。
ここの部分も説明がわかりづらく若干混乱しましたが、要はリングが動かなくなるまでしっかりと回して固定しましょう、ということでした。
たしかに電池を入れる作業の工程が多く大変でしたが、外部からの浸水による故障や電池接触不良を引き起こしてしまわないようしっかりとした作りになっているのだな、という印象。
慣れてしまえば特に難しくない作業ではあるものの、次に電池交換をする頃にはすっかり忘れていそうなので、説明書はきちんととっておこうと思いました。
◆セット完了! 無印良品の泡ハンドソープ専用なので注意
タンクに無印良品の「泡ハンドソープ(詰替用)」を注いで、本体を取り付けたらセット完了! タンクの口が広くて液を注ぎやすく助かりました。
「このオートディスペンサーは無印良品の泡ハンドソープ専用のものなので、他社製の泡ハンドソープとの組み合わせ使用については保証いたしません」との記載があります。十分気を付けて使用しましょう。
◆どんな空間にもすっとなじんで日々活躍。これは手放せない……!
ではさっそく使ってみます。
本体背面にあるグレーのスイッチを2秒以上長押しすると天面のLEDが白色に点灯し、電源が入ったことを知らせてくれます。再び2秒以上長押しするとLEDがオレンジに点灯して電源がOFFになります。
また、電池残量が少なくなると吐出時に白色LEDが点灯したのち、オレンジ色LEDが2回点滅して知らせてくれます。電池が突然切れてしまうことがなく、交換時期の目安がわかるので便利な機能です。
電源を入れてそのまま使用すると吐出量は「少」。電源が入っている状態でスイッチを短押しすれば白色LEDが2回点滅して「多」に切り替わります。
存在感のあるサイズ感のものも多いオートディスペンサーですが、無印のものはわりとコンパクト。高さもあまりなく、置いていても悪目立ちせずすっきりとして見えます。
◆センサーの範囲がちょうどいいから、誤作動もなく快適
センサーの反応範囲がいい意味で広すぎないため、誤作動もなく快適。我が家では泡の量は「多」に設定して使っています。多くも少なくもなく、ちょうどいい量です。
ノズルがしっかりと飛び出した設計になっているのも優秀。洗面ボウル上にノズルがくるように設置できるので、万が一必要のない時にセンサーが反応してしまっても泡がボウルの中に落ちてくれるし、濡れた手で使っても台が濡れてしまうことがありません。
ポンプ式のものは子どもが使った後は特に手で押す部分がびちゃびちゃ……。自動のものはディスペンサー自体に手を触れる必要がなく、本体が汚れないのもメリットです。
防水性能はIPX4(防沫形)準拠。あらゆる方向から短時間(10分間)の水の飛沫を受けても有害な影響がないそうなので、水が跳ねがちなキッチンなどでも安心して使用できます。
◆電池交換は少し手間だけど、使い心地には文句なし!
電池交換だけはたしかに手軽とは言えませんが、ソープの詰め替えは簡単で使い心地も文句なし! 家族4人が1日3回ずつ「少」で使用した場合の電池寿命は約4ヶ月と、電池交換も頻繁におこなうものではないため個人的には全く気になりません。
「手を洗う」という日々の習慣に快適さをプラスしてくれるオートディスペンサー。購入を検討している人は、無印良品もものもぜひ候補に加えてみてください。
10月25日〜11月4日で開催されている「無印良品週間」では、無印良品メンバーを対象に全品(※一部商品除く)10%オフになります。気になるアイテムはこの機会に!
<写真・文/鈴木美奈子>
【鈴木美奈子】
雑誌の読者モデルから2児のママに。現在はライターとして、コスメ・美容、家事コツなどの記事を執筆。