最近では、優待品として自社に関連する「ポイント」を提供する企業が増えてきています。汎用性が高くさまざまな用途で使えるのが、ポイントのメリットです。今回は、ポイントをもらえる株主優待をご紹介します。
保有期間に応じて【dポイント】がもらえる「NTT」
日本電信電話(NTT)<9432>は、日本最大手の電気通信企業。100株以上保有している場合、保有期間に応じて、【dポイント】を受け取ることができます。dポイントは、月々のドコモの携帯電話料金、多くの店舗やネットショッピングで使えるのに加えて、ポイント投資もできるなど幅広く活用することができます。受け取れるポイントは、株式の保有期間が2年以上3年未満なら1500ポイント、5年以上6年未満なら3000ポイント。ただし毎年付与されるわけではなく、株式の保有期間が2年を超えた3月末時点で株主だった場合と、5年を超えた3月末時点で株主だった場合にポイントがもらえる仕組みです。また、同一の株主番号(株主の情報を管理する番号)で得られるポイント数は最大4500ポイントとなっています。
優待が新設!【PayPayポイント】が受け取れる「ソフトバンク」
通信、eコマース、インターネットメディアなど、幅広い事業を運営する通信会社SoftBank Corp(ソフトバンク)<9434>。2024年10月から株式を10分割し、【PayPayポイント】がもらえる株主優待が新設されています。これは、2025年3月末から2026年3月末までの1年間保有すると、1000円相当のポイントが受け取れるという内容です。
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また株式分割によって1株当たりの価格が下がるため、100株以上の購入のハードルはぐっと下がったといえます。これから投資を始めてみたいという人にとってもうってつけの銘柄でしょう。
【三井ショッピングパークポイント】がもらえる「三井不動産」
オフィスビルや商業施設をはじめとして、さまざまな用途の施設を開発・販売する総合デベロッパー三井不動産<8801>。2024年3月より株主優待が新たに導入されました。100株以上を、一定期間以上(初回の2025年3月末分は「半年以上」、2026年以降は「1年以上」)保有すると、保有株数に応じて【三井ショッピングパークポイント】が受け取れます。このポイントは、ららぽーとや三井アウトレットパークなどさまざまな店舗で1ポイント1円として利用することができます。
また、同社の株式を長期間継続保有し、受領要件を連続で満たしている場合、保有する株数に応じて追加のポイントがもらえるのも特徴です。
具体的には、3年連続の保有で通常の2倍のポイントが受け取れ、さらに5年連続だと通常の3倍のポイントを受け取れるという仕組みです。ただし、6年以上連続で要件を満たした場合の追加ポイントはありません。
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【WAON POINT】または【Vポイント】がもらえる「ウエルシアホールディングス」
調剤薬局を併設したドラッグストアチェーンを展開しているウエルシアホールディングス<3141>。優待品はウエルシアグループの店舗で使える買い物券ですが、希望すれば優待代替品として、イオングループの対象店舗などで使える【WAON POINT】、もしくはウエルシアグループのドラッグストアやガスト、吉野家などで使える【Vポイント】を選ぶことができます。もらえるポイントは保有する株数に応じて異なり、100株以上保有している場合は3000ポイント、500株以上の場合は5000ポイント、1000株以上の場合は1万ポイントとなっています。
優待内容が大幅に変更!【Pontaポイント】が受け取れる「KDDI」
携帯電話事業やIPS事業などを展開する大手通信企業KDDI<9433>。これまでKDDIの優待品はカタログギフトでしたが、2025年度より同社関連サービスの特典の中から、1つを選ぶ方式に変更されました。【Pontaポイント】のほか、auPAYマーケットやmenuなどで利用できる特典が選択の対象となります。Pontaポイントを選択する場合、100株以上を保有しており、保有期間が1年以上5年未満の場合は2000ポイント、5年以上の場合は3000ポイントがもらえます。
また、auPAYマーケット内にある「お得なポイント交換所」を利用すると、auPAYマーケット限定で使えるPontaポイントとして最大1.5倍に増量可能。auPAYマーケットでの買い物や、auPAYふるさと納税の利用時にも活用することができます。
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(監修:酒井富士子/経済ジャーナリスト・オールアバウトマネーガイド)
※株主優待に関する情報は、記事執筆時点のものになります。詳細につきましては、各社が発表している株主優待内容をご確認ください
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(文:All About 編集部)