「BLEACH 千年血戦篇」話題の“雨竜の滅却師完聖体”などアニオリシーンが多い第3クールの秘密に迫る! 総監督×監督インタビューが公開

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2024年11月01日 18:51  アニメ!アニメ!

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『BLEACH 千年血戦篇-相剋譚-』場面写真 (C)久保帯人/集英社・テレビ東京・dentsu・ぴえろ
現在放送中の秋アニメ『BLEACH 千年血戦篇-相剋譚-』について、総監督を務める田口智久と監督の村田光によるインタビューが到着した。本稿では、シリーズ最高の戦闘シーンを生み出す両者の対談をお届けする。

『BLEACH』は「週刊少年ジャンプ」で連載され、シリーズ累計発行部数は1億3000万部を超えるなど完結後も世界中で根強い人気を誇る、久保帯人による剣戟バトルアクションマンガだ。
とある出会いから死神の力を手にし“死神代行”となった主人公・黒崎一護が、現世で死した魂魄が集う場所・尸魂界(ソウル・ソサエティ)の動乱に巻き込まれ、熾烈な戦いを繰り広げる姿を描く。

『BLEACH 千年血戦篇』は、そのアニメシリーズのファイナル・シリーズとして展開しているもので、第1クールは2022年10月から12月にかけて、第2クール『訣別譚』は2023年7月から9月にかけて放送されてきた。第3クール『相剋譚』では、死神と滅却師、一護と雨竜、信念と決意──決して相容れぬ光と影が紺碧の天空に相剋し、三界の存亡を賭けた戦いがいよいよ佳境に入る。
なお、第3クールでは田口智久が総監督、村田光が監督を務め、アニメーション制作はぴえろの新ブランド「PIERROT FILMS」が手掛ける。

このたび、2024年10月よりテレ東系列ほかにて放送中の『BLEACH 千年血戦篇-相剋譚-』で総監督を務める田口智久と、監督の村田光による対談インタビューが到着した。

印象的なエピソードや好きなキャラクター、セリフなど…話題になった石田雨竜のオリジナルシーンも語る
『BLEACH 千年血戦篇』制作中に起きた、印象的なエピソードを教えてください。
田口「千年血戦篇」では、作画の資料作りのために実際に自分たちで写真撮影をしました。難しいアングルのレイアウトは、想像だけではなかなか描きづらいんです。
たとえば TV アニメ『BLEACH』20th PVの“ルキアが押し入れの中に隠れていて、遊子たちが外にいる”というレイアウトは、制作さん、演出さん、アニメーターさんと相談してアングルを決め、写真を撮りました。

資料作りのための撮影をはじめたのは、第1クールのときからですか?
田口最初の頃はやっていなかったかな? たしか総作画監督の長谷川さんが「描けないんだからしょうがない!写真に撮ろう」と言い出したのがはじまりです(笑)。

村田第2クールのユーハバッハと雨竜が血の盃を交わすシーンは、写真だけでなくムービーも撮りましたよね。

「相剋譚」で、初めてトライしたことはありますか?
村田初の大きいチャレンジのひとつは、“真世界城”をオープンワールドのゲームのように思い切って作ったことです。通常、アニメだと建物の中だけとか、局所的に作ることはあるのですが。

田口カメラワークの自在とか、演出上は特に“絵に描いた2次元の世界”からは、制約はどんどん少なくなっている感じがあります。
でも現実問題として、費用は嵩むしスケジュールは長期になります(笑)。「千年血戦篇」のように3〜4年という長期プロジェクトだからこそ、トライすることができました。効果はこれから出てくるのかな、という感じです。

村田あとLive2Dという絵を動かす技術も、今回新たに取り入れました。

おふたりの一番好きなキャラクターを教えてくだい。
田口固定の推しは、プレミア上映会でも言った鵯州です。あの大柄で丸い体型……あのビジュアルが好きです(笑)。
あと、意外と口調が強いんですよね、彼。そういうギャップも非常にいい。

村田ホラー感と可愛さが同居している感じですよね。

田口技術開発局のシーン自体は少ないので、出番があまりないのが残念です。隙あらば、ちょこちょこと画面の端とかに出していきたいな(笑)。

村田僕は更木剣八です。剣八と卯ノ花による戦いの決着がつく第1クールの第10話でコンテを担当させていただいたのですが、ただひたすらに強さを追い求める彼の姿は、シンプルにかっこよかったです。
最終的には、想い人のような相手であり、師匠ともいえる存在の卯ノ花を斬って、さらに高みに上がることもできたので。

「千年血戦篇」問わず、『BLEACH』で好きなセリフやシーンはありますか?
田口72巻の巻頭歌です。「言葉に姿があったなら 暗闇に立つきみに届きはしないだろう」ってすごくないですか!
“言葉に姿がないからこそ、闇の中でもきみに届くんだ”という、逆説的な感じがすごく好きなんです。いったいどういう経験をすれば、久保先生はこんなすごいフレーズが思い浮かぶんだろう、と思いますね。

村田監督の好きなセリフやシーンは?
村田僕は一護がユーハバッハに言った「俺以外の誰かにできたとしても 俺がやらずに逃げていい理由にはならねえんだよ!」(コミックス68巻618話)というセリフです。
“一護ってこういう人”というのを端的に表していて、すごく印象に残りました。

過去の2クールを経て、久保先生との関係や、やりとりの仕方などに変化はありましたか?
田口距離感が近くなったというか、関係性は深まっていると思います。オリジナルシーンをご提案・ご相談するハードルも下がった気がします(笑)。
とはいえもちろんそれに甘えることなく、アニメサイドみんなで練りに練ってから監修をご依頼しています!

村田たしかに、ネームでお戻しいただけるときは、こちらのテンションも上がってしまいますよね!

田口第1クール、第2クールを経て、“原作者”という立場から一段寄り添ってくださっているのかなと感じています。
久保先生の中で、アニメ『BLEACH』をより良い作品にするために、より一層力添えしてくださっている印象です。

村田我々“アニメ制作側の目線”で受け止めてくださっているという感覚がすごくあります。

総監督、監督として、お互いに訊きたいこと・言いたいことはありますか?
田口まだ終わったわけではないですが、監督をやってみてどうですか(笑)?

村田「第2クールまで、本当によくやれていましたよね!」と言いたいです(笑)。田口さんは『BLEACH』以外の作品にも携わっていますし、特に第2クールのときは他作品の進行と重なる時期もありましたから。
ほかのスタジオとやり取りしながら、さらにクオリティを上げて制作できるなんて、本当にすごいことだと思います。僕は『BLEACH』だけに集中できる環境でやらせてもらっているのに、てんやわんやですから(笑)。

田口これは本当に、村田さんをはじめスタッフの皆さんのおかげです。「自分の話数は自分で面倒を見るよ!」という、非常に優秀な方々がそろっていたからこそ可能でした。自分はポイントポイントで顔を出せば良かったので(笑)。

村田では訊きたいこととして。ボクシングでは、“世界チャンピオンを獲るよりも、防衛するほうが難しい”と言われています。
今回、僕は初めて監督の座に就かせていただきましたが、それを防衛する秘訣、監督を続けていく秘訣を教えていただきたいです(笑)。

田口監督を続けていく秘訣?監督として大事なこととか……?全然わからない(笑)。ただ自分は、性格は適当だけど「スケジュール通りに進めるぞ!」というムードだけはしっかり出しているつもりです。
制作サイドの敵にならないよう、しっかりスケジュールを意識して「きっちり協力します!」という態度ですね。

村田大事ですよね。

田口でも、最初に設けるハードルは高めに設定することはあるかもしれません。「千年血戦篇」は、最初に「某作品に匹敵するクオリティを目指すと約束してくれ!」とプロデューサーに伝えて制作がスタートしたんです。
まずは目標を設定し、それを目指すことが何事にも重要だと思っているので。それができなかったときに、“じゃあ、どうやってクオリティを上げるか?”とか“どういうスタッフを入れればいいのか?”ということを、きちんと制作サイドと話し合い、コミュニケーションを取ることが大切だと思っています。
「できないからダメじゃん」になるのは絶対に避ける。

最後に『BLEACH』の見所と、ファンに向けてのメッセージをお願いします。
田口スタッフ一同、第3クールの「相剋譚」も非常に頑張って手を動かし、情熱の限りの絵を作っております。今後の放送もぜひご期待ください!

村田第3クールは、これまで以上にアニメのオリジナルシーンが増えています。第30話の雨竜が纏った翼の霊子のように、原作にないシーンが随所に盛り込まれています。
それらがオリジナルとしてどう描かれていて、どう原作の物語と繋がっているのか。久保先生監修のもとで、原作の物語にどのように戻っていくのか。ぜひ期待して観ていただければと思います。


インタビュー全文は公式サイトにて公開中。TVアニメ『BLEACH 千年血戦篇-相剋譚-』は、毎週土曜23時のテレ東系列ほかにて放送中。


TV アニメ『BLEACH 千年血戦篇』作品基本情報
■タイトル
BLEACH 千年血戦篇-相剋譚-

■放送情報
2024 年 10 月 5 日(土)23:00 よりテレ東系列ほかにて放送中
テレビ静岡にて 10 月 6 日より 毎週日曜 5:30〜
仙台放送にて 10 月 7 日より 毎週月曜 25:30〜
新潟放送にて 10 月 8 日より 毎週火曜 25:30〜
広島テレビにて 10 月 8 日より 毎週火曜 25:29〜
熊本放送 10 月 11 日より 毎週金曜 25:53〜
奈良テレビにて 10 月 16 日より 毎週水曜 25:00〜
BS テレ東にて 10 月 11 より 毎週金曜 24:30〜
AT-X にて 10 月 8 日より 毎週火曜 20:00〜
※リピート放送 毎週木曜 8:00〜 / 毎週月曜 14:00〜

■配信情報
○見放題サービス
【毎週日曜 12 時〜配信】
Lemino/アニメタイムズ/Disney+/アニメ放題/U-NEXT/d アニメストア/バンダイチャンネル/
Amazon Prime Video/Netflix/Hulu/FOD/ABEMA/DMM TV
【毎週火曜 0 時〜配信】
TELASA/J:COM/milplus/Ponta パス

○都度課金サービス
【毎週木曜 24 時より配信開始】
バンダイチャンネル/TELASA/J:COM STREAM/milplus/RakutenTV/Google TV/Amazon Prime Video/HAPPY!動画※

○無料配信
【毎週木曜 24 時〜配信】
ABEMA/TVer/ネットもテレ東/ニコニコチャンネル/Lemino
ニコニコ生放送
※放送日時・配信開始日は予告なく変更となる場合がございます。詳しくは各局の番組表ならびに各配信サービスの情報をご確認ください。

■スタッフ
原作・総監修 :久保帯人「BLEACH」(集英社 ジャンプコミックス刊
総監督 :田口智久
監督 :村田光
シリーズ構成 :田口智久、平松正樹
キャラクターデザイン :工藤昌史
総作画監督 :長谷川亨雄、小松原聖、高柳久美子
アクション・エフェクト作画監督 :酒井智史、橋本敬史、若林 厚史
美術監督 :谷岡善王
美術設定 :天田俊貴
色彩設計 :合田沙織
編集 :三嶋章紀
撮影監督 :山田和弘
CG 監督 :佐々木俊宏、後藤和史
チーフ演出 :陳達理
音楽 :鷺巣詩郎
音響監督 :長崎行男
音響制作 :ザック・プロモーション
アニメーション制作 :PIERROT FILMS

■第 3 クール主題歌
オープニングテーマ :SIX LOUNGE「言葉にせずとも」(EPIC Records Japan)
エンディングテーマ :水槽「MONOCHROME」

■キャスト
黒崎一護 :森田成一
井上織姫 :松岡由貴
茶渡泰虎 :安元洋貴
志波岩鷲 :高木渉
朽木ルキア :折笠富美子
阿散井恋次 :伊藤健太郎
浦原喜助 :三木眞一郎
四楓院夜一 :ゆきのさつき
京楽春水 :大塚明夫
涅マユリ :中尾隆聖
浮竹十四郎 :石川英郎
伊勢七緒 :生天目仁美
涅ネム :釘宮理恵
ユーハバッハ :菅生隆之
石田雨竜 :杉山紀彰
ユーグラム・ハッシュヴァルト :梅原裕一郎
ペルニダ・パルンカジャス :島田敏
アスキン・ナックルヴァール :武内駿輔
ジェラルド・ヴァルキリー :小山剛志
リジェ・バロ :日野聡
バズビー :小野友樹
(C)久保帯人/集英社・テレビ東京・dentsu・ぴえろ

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