現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、埼玉県在住66歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:66歳男性同居家族構成:本人、妻(53歳)、娘(20歳)
居住地:埼玉県
リタイア前の雇用形態:会社役員
リタイア前の年収:1800万円
現在の資産:預貯金3900万円、リスク資産450万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:厚生年金42年(現在、再就職で再加入中)
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):6万633円老齢厚生年金(厚生年金):19万4639円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし
配偶者の年金や収入:給与収入240万円(年額)
「不満を言っても年金は増えない」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「どちらでもない」と回答した今回の投稿者。その理由として「とりあえず、普通に生活できている。不満を言っても年金は増えないし」と語っています。
ひと月の支出は約「30万円」。年金だけでは「毎月足りない」と回答されています。
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「当面は貯金を減らすリスクはない」
年金で足りない支出については、ひと月あたり「10万円くらいを給料」で賄っているという投稿者。年金以外に「社会保険に加入しながら働いていて、年間300万円」の収入があるといいます。
「77歳までは働けそうなので、当面は貯金を減らすリスクはない。勤務内容は、社内監査役で、週3日程度」稼働しているそう。
くわえて、年金生活においては「家庭内PL(損益計算書)を作って、毎月評価している。(夫婦)お互いにあまり物欲はなく、省エネしています」と家計管理の工夫をしている様子です。
「せめて10年前から投資していれば……」
現役時代にもっとこうしておけばよかったことがあるか、との問いには「投資の重要性に気づいたのが、50歳。もっと積極的にやりたかったが、貯金以外は、怖いという妻を説得できなかった」と振り返ります。
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今の生活については「要介護になった時に介護付き施設に入れるお金が足りるのか、入居金と月々の支払いが間に合うか心配です。子ども達に負担はさせたくありません」と不安を吐露します。
いっぽうで、現役時代から蓄えた預貯金3900万円で当面は安心と感じている様子。「生活費にドキドキしませんので、月1回くらいの外食や国内旅行を楽しんでます」とゆとりある老後の過ごし方を教えてくれました。
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(文:あるじゃん 編集部)