今週の日曜日は、京都競馬場でみやこステークス(GIII・ダート1800m)が行われます。
10年以降に京都ダート1800mで行われたみやこS(計10レース)を見ると、4角10番手以内の馬が9勝2着9回3着9回と圧倒しています。京都のダートコースは直線が329.1mとそれほど長くありませんので、4角である程度の位置につけていることが好走の条件と言えそうです。
しかし、実際のレースでの位置取りを事前に把握することは難しいのが現実です。そこで10年以降に京都ダート1800mで行われたみやこSでの前走4角での位置別成績に着目。すると、前走4角で10番手以内につけていた馬が10勝2着10回3着9回と圧倒していることが分かりました。
前走の時点でみやこSでの好走パターンに当てはまるような形で走っている馬が、その経験を活かし好走していると考えられます。一方で前走4角11番手以下の馬は19頭が出走し3着1回となっていますので、前走で後方から運んでいる馬については多少の割引が必要になりそうです。
ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。
【条件】
前走4角1番手(ただし、前走2番人気以内の馬は除く)
[0-0-0-8]複勝率0%
該当馬:ミトノオー
(過去の該当馬:15年モンドクラッセ2番人気7着)
※特に言及のない限り、データは10年以降に京都ダート1800mで開催されたみやこS(計10レース)を対象にしています。
上位人気が予想されるミトノオーが該当しました。
前走4角で後方に位置していた馬が苦戦しているのは先に書きましたが、意外にも前走4角を1番手で通過した馬もその時の人気次第で結果が大きく変わります。
データ対象のみやこSで前走4角を1番手で通過した馬は21頭で2勝2着3回3着2回となっています。複勝率は33.3%とまずまずの成績ではありますが、馬券に絡んだのは全て前走で2番人気以内の支持を集めていた馬となっていました。
京都のダートコースの直線はそれほど長くありませんので、前を行く馬のマークは厳しくなります。そのような状況でも粘り込める馬は、前走で高い支持を集められる実績の持ち主に限られると言えるかもしれません。
ミトノオーの前走は3番人気となっていましたので、過去の傾向からすると好走は難しい印象です。また、前走は道中から後続にプレッシャーをかけられる苦しい形となり、直線での粘りを欠いて5着に終わっています。今回も前走で逃げた馬が出走していますし、有力馬にも先行策を得意とする馬が揃っています。ここも逃げる形がとれたとしても、前走同様に後続のプレッシャーを受け続け、直線へ向くまでにスタミナを消耗し逃げ粘れないことも十分に考えられます。
過去の傾向や相手関係を見ると不安要素が多く見受けられますし、人気でも積極的に手は出しづらい印象です。ここは本馬の評価を下げて、他の馬から入ることも意識しながら予想は組み立てたいところです。
重賞レースの参考に、是非お役立てください。