現地時間11月1日(金)、2日(土)にアメリカ・デルマー競馬場で行われているブリーダーズカップ。1日目は5つの2歳重賞が行われ、日本馬も6頭出走した。2日目はBCクラシックをメインに9競走が予定されており、うちBCターフ、BCクラシック、BCフィリー&メアターフ、BCマイルの4レースでは、日本国内での馬券発売も行われる。中央競馬の開催もあり、発走は日曜早朝にはなるが、今週末は少し早起きして日本馬にエールを送りたい。
馬券発売が行われる4競走は以下の通り(時刻は日本時間)。
■6:01発走 BCターフ
日本からは2頭が出走。シャフリヤールはサンタアニタで行われた昨年の同レースで、見せ場たっぷりの3着に入った。6歳を迎えた今年もドバイSCで2着、前走の札幌記念で5着と大きな衰えは感じない。ローシャムパークは毎日王冠こそ10着に敗れたが、昨年に函館記念、オールカマーを連勝。今年の大阪杯で2着の実績があり、力を発揮できればまったく見劣りしない。小回りコースで実績がある点も魅力だ。
対する海外勢も強力だが、中心はG1・6勝のレベルスロマンス。馬場やコースを問わない走りを見せており、手ごわい相手になりそうだ。
■6:41発走 BCクラシック
日本競馬の悲願をかけ、今年は最強の布陣で挑む。フォーエバーヤングはこれまで7戦6勝。ケンタッキーダービーもハナ+ハナの3着で負けて強しの内容だった。デルマソトガケは昨年の2着馬。パワーが要る馬場より、スピードが求められる舞台向きで、巻き返しを期待したい。ウシュバテソーロは今年もサウジC、ドバイWCで2着と、変わらずトップクラスの実力。末脚が生きる展開になれば、ゴール前強襲のシーンがある。
7連勝中のネクスト、サウジC覇者セニョールバスカドールもいるが、地元勢、欧州勢ともに3歳馬が中心か。ケンタッキーダービーでも日本馬と対決したフィアースネス、シエラレオーネ。初ダートがカギになるが、父が米三冠馬Justifyで、血統面からは通用しそうなシティオブトロイなど。
■7:25発走 BCフィリー&メアターフ
日本からの出走はないが、当初アリスヴェリテがエントリーしていたこともあり、国内での馬券発売が行われる。なお、同馬は日本時間5:21発走のBCディスタフに回った。
比較が難しいが、人気を集めそうなのはウォーライクゴッデス。22年、23年にジョーハーシュターフクラシックを連覇するなど、G1・3勝を挙げている。昨年のブリーダーズCはターフに出走して、11頭中7着という結果だった。やはり得意舞台は中距離戦。今度こそビッグタイトルに手が届くか。また、ハングザムーンにはカナダで活躍し、今夏からデルマーを拠点にしている木村和士騎手が騎乗する。
21年BCターフでも日本馬不在の状況下で国内馬券発売が行われ、その際は3連単31万2890円の波乱決着。混戦模様でもあり、日本のファンは頭を悩ませる一戦になりそうだ。
■8:45発走 BCマイル
同レースには復活期すジオグリフ、ヴィクトリアMで大金星を挙げたテンハッピーローズが参戦。前者は札幌記念2着など復活の兆しがうかがえ、マイルも安田記念で0.5秒差6着とまずまずの結果だった。後者はアメリカの速い流れに対応できるよう、セントウルSで1200m戦を経験。力関係は未知数だが、再びファンをアッと言わせるか。
現地の人気は割れ加減だが、英2000ギニーとサセックスSを制したノータブルスピーチ、G1・3連勝中のポータフォーチュナが中心。ほかにも、重賞4連勝中の地元馬ヨハネスなど粒ぞろい。馬券的にはもちろんのこと、見ごたえあるレースが展開されそうだ。