現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、埼玉県在住73歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:73歳男性同居家族構成:本人のみ
居住地:埼玉県
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:700万円
現在の貯蓄額:預貯金500万円、リスク資産300万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:不明
現在受給している年金額(月額)
老齢年金(国民年金・厚生年金):14万円障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし
「年金だけで生活費を賄えているが……」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足していない」と回答した今回の投稿者。その理由として、「(過去に)国民年金保険料の後納制度が開始され(たタイミングがあり)、大変ありがたいと思っています。できれば、10年前までの期間と言わず、全ての期間の未納分を納められるようになることを切に願っています」と語っています。
(国民年金保険料の後納制度は平成30年9月30日に終了しています。国民年金保険料の免除・納付猶予や学生納付特例の承認を受けた期間の保険料を後から納付する追納制度は現在も手続きが可能です)
ひと月の支出は約「19万円」。毎月の年金額は14万円と足りていない様子ですが、年金だけで「毎月賄えている」と回答されています。
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「身内に迷惑をかけてしまうのが怖い」
妻との離婚を経験し、現在は一人暮らしという投稿者。今の生活での不安については「介護を身内に頼む場合でも、自分の親や兄弟などを頼らざるを得ません。家族に迷惑をかけてしまうと怖く感じています」とコメント。そのため、今のうちに「独身で老後を過ごすなら介護が必要になったときはどうするかというシミュレーションを入念に行っている」といいます。
年金生活においては節約も意識しているそうで、「映画館や水族館など、多くの娯楽施設ではシニア割引や優待サービスが用意されていますので、積極的に利用します」とあります。
「2000万円には程遠い資産。このままで大丈夫か」
現役時代にもっとこうしておけばよかったことがあるか、との問いには「引越し費用などの出費とあわせて、離婚した寂しさから出歩くことも多く、気づけば貯蓄を1000万円ほどを使ってしまっていました。頭によぎったのは『老後2000万円問題』です。独り身とはいえ、このままで大丈夫なのだろうかと。もっと節約しておけばよかった」と回答。いっぽうで「簡単そうに見えるゲートボールですが、30分ほどの競技時間内で、平均して700歩ほど歩くといわれています。健康に良い趣味としても、シニアには最適です」と今の生活の楽しみも教えてくれました。
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(文:あるじゃん 編集部)