南アフリカに白人だけの街が存在する!? アパルトヘイトから30年も人種問題が生み出した特異な自治地域を解説

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2024年11月05日 12:01  ニコニコニュース

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 今回紹介する動画は、ニコニコ動画に投稿された『アフリカで唯一の白人だけが住む町オラニア…その理由は【ゆっくり解説】』というゆっくりするところさんの動画。

 南アフリカにある白人専用の自治地域「オラニア」について、音声読み上げソフトを使用して解説しています。

■南アフリカの人種問題が生んだ特異な自治地域

魔理沙:
 アフリカというと、やはり黒人が住んでいるところってイメージが強いと思う。しかしそんな中で白人だけの住宅街が広がる地域がある事をご存知だろうか。

 今回はアフリカにある白人だけの住宅街「オラニア」について解説していこうと思う。 アフリカ南部に存在する南アフリカ共和国。そんな南アフリカ共和国中部のキンバリーからさらに車で3時間ほど南に移動すると、今回紹介するオラニアに到着だ。

霊夢:
 一体どんなところなの?

魔理沙:
 元々は廃墟同然だった土地なんだけど、1994年以降、40家族が共同購入という形でこの土地を政府から購入。現在では1600世帯、2500人ほどが住んでいて、町に住むには申請が必要で、白人であることが基本条件になっている。

霊夢:
 30年ちょっとでそんなに人口が急増した土地なんだ。

魔理沙:
 また小学校は独自のカリキュラムで運営されていて、電気や水道のような生活インフラも自分たちで整備している。さらには住宅街の中でしか通用しない独自の通貨「オーラ」が流通しているんだ。治安も南アフリカの他都市に比べてはるかにいいらしい。

霊夢:
 なんだかひとつの国みたいに独立している町なのね。

魔理沙:
 それもそのはず、ここはアフリカーナーと呼ばれる白人の自治地域となっていて、高度な自主権を持っているんだ。

霊夢:
 なるほどなぁ。でも白人だけの町だなんてなんだか差別的ね。黒人も入れてあげればいいのに。

魔理沙:
 そう思うのはわかる。ただこれには深い理由があるんだ。それを知るには南アフリカの歴史を知る必要がある。 南アフリカでは少数の白人保護を名目に、アパルトヘイトと呼ばれる人種差別法が制定されていた。

 当時は人種別のホテルやトイレなどもあったし、人種によって賃金も違うし、就ける職業も、学校の質も違い住む場所も分けられていたわけだ。

霊夢:
 いつ聞いても今では考えられないことばかりね。

魔理沙:
 アパルトヘイトが撤廃されたのは1994年とわりと最近。その後はネルソン・マンデラが白人と黒人の共存を掲げ、「虹の国」を掲げ、素晴らしい未来が待っているはずだった。

霊夢:
 はずだった? ということは、そうはならなかったの?

魔理沙:
 ああ。結局、昔の制度もあり、白人はいい学校を出ていたこともあり職業に就けるが、黒人の大多数は低品質の教育しか受けられず、まともな職にありつけない。土地についても、農地の70%は人口比ではわずか8%の白人が所有。これを富の独占だと黒人は非難している。

 アパルトヘイトは南アフリカを歪な国家へと変貌させてしまい、その後遺症に未だに苦しんでいる。虹はもうこの国にかかっていない。虹は消えてしまったんだ。

霊夢:
 うわぁ、過去の歴史上仕方ない部分もあるけど、恐ろしいね。

魔理沙:
 そのため近年は白人農家が持つ土地を強制的に奪い、それを黒人に無償で配るべきと訴える過激な政党も出てきている。また白人を狙った襲撃事件も多発。2017年だけでも400件以上の襲撃事件が起きてるなど、人種間対立はかなり深刻になりつつある。

霊夢:
 毎日襲撃が起きている計算になるじゃん、やっば。

魔理沙:
 そうした中で襲撃や犯罪から自分たちを守りたいというのが、オラニアの住民の言い分だ。

霊夢:
 確かに家族や子供が少しでも安心できる場所に住みたいってのは理解できるわ。

魔理沙:
 また少数派のアフリカーナー(オランダ系の白人子孫)は自分たちの言葉、文化を大切にしたいという理由もあるようだ。

霊夢:
 その気持ちも自然なものだし理解できるのがなぁ……。

魔理沙:
 またオラニアのリーダーはこうも語っていた。「アフリカーナーの言語、文化を守るために、最も人口密度の低いこの地を選んだ。ここでは我々が多数派になれる。かつて白人は安い黒人労働力に頼った。黒人を同じ地域に住まわせて、自らを少数派にしてしまった。

 白人と黒人が完全に分離しない限り、人種対立は避けられない」と、主張していて最終的には南アフリカ共和国から独立、レソトやエスワティニのように独立国となろうとしているみたいだ。

霊夢:
 最後の最後に独立主張とかいう、すごい爆弾持ってきたな。まぁ、この意見は理解できるところがあるんだよなぁ。

魔理沙:
 アパルトヘイト時代は少数派の白人が、多数派の黒人を法律で抑え、上から支配していた。しかしそれから一転、アパルトヘイトが撤廃されれば、多数派の黒人に少数派の白人が脅かされるようになっている。

霊夢:
 人種問題の終わりが見えないんですけど。まぁだから完全に住む地域を分離しようってのは理解できるけど……。

魔理沙:
 アフリカーナーだけの単一民族社会を構成しようとしているわけだよな。ただ、それが正しいかどうかは難しい話だよなぁ。南アフリカ政府は、すべての差別を許さないとする虹の国政策に反し、憲法にも違反しているこの自治区を放任。腫れ物には触れないようにしている。

 この自治区が最終的にどういう結末を迎えるのか。まだ終わらない人種問題が続く、南アフリカが今後どうなっていくか、目が離せないな。

 

 アパルトヘイトの歴史や、白人と黒人の対立が続く中で、白人住民が自身の安全を守りながら、独自の文化と生活を維持していることがよくわかる解説でした。 フル解説をご覧になりたい方は、ぜひ動画をご視聴ください!

▼動画はこちらから視聴できます▼

『アフリカで唯一の白人だけが住む町オラニア…その理由は【ゆっくり解説】』

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