大人だけでなく、子どもにとっても生活必需品となりつつあるスマホ。ただ子どもに持たせるとなると、長時間利用やSNSの使い方など親がしっかり目を行き届かせておきたいですよね。そんななか株式会社SUIが小中学生の子どもを持つ保護者200人を対象に「子どものスマホ」に関するオンライン調査を実施しました。
小中学生の1日のスマホ時間はどのくらい?
調査ではまず、スマホの使用時間について聞きました。すると「2〜3時間未満」(32%)が最も多い結果に。小学生だけに絞ると「1〜2時間未満」(30%)が最も多く、全体的を見ても小中学生のスマホ使用時間はそこまで長くない傾向が見て取れました。
またスマホの使用使途を聞くとYouTubeなどの「動画視聴」(75%)、LINEなどの「コミュニケーション」や「ゲーム」(ともに62%)、Instagramなどの「SNS」(48%)と続きます。
次にスマホデビューのタイミングを聞くと「中学1年生」(22%)が最多でしたが、「小学6年生」(18%)、「小学5年生」(18%)と、約半数の家庭が小学校高学年から中学1年生のときにスマホを持たせ始めていることもわかりました。
15%の保護者が子どものスマホトラブルを経験
スマホを持たせ始める上で、親としては何らかのトラブルに巻き込まれないかが不安になりますよね。調査でもスマホを持たせる際に不安だったことを聞くと、「トラブルや犯罪に巻き込まれること」(59%)、「SNSでのいじめ被害に遭うこと」(47%)となりました。たとえば見ず知らずの大人に騙されて詐欺にあったり、お友達とのSNS付き合いで嫌な思いをしたり。よくないニュースを見聞きすることもあれば、ますます心配してしまうものではないでしょうか。また「スマホ依存になること」(50%)も、多くの保護者が心配していることでした。
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『グループLINEでのトラブル(中学1年生の子どもを持つ30代の保護者)』
『LINEの文面が間違って解釈されて、嫌な思いをさせてしまった(小学5年生の子どもを持つ30代の保護者)』といった体験談が寄せられていました。
文字だけのやり取りでコミュニケーション齟齬が生まれたり、不要な仲違いが生じたりしてしまうのは大人でもあること。それが小中学生ともなると仲間外れやいじめにも繋がるかもしれません。親としてはなるべく注視してあげたい点ですね。
子どものスマホ使用に関して家庭内ルールはある?
最後に「スマホの使い方のルールを決めていますか?」と聞いたところ、73%が「決めている」と回答しました。「一日4時間しか使えない」「21時以降使えない」など使う時間帯を決めている人や、「リビングのみで使用」「寝る前はリビングに置いて、寝るときには持たない」 など使う場所を決めている声がありました。
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この他にも「ゲーム内課金はさせない」「ネットショップを使う際は親の前で利用」といった回答も。子どものプライバシーの問題もあるとはいいつつも、小中学生はまだまだ物事の分別がつかなかったり、危機管理能力が未熟だったりするでしょう。親子でルールを決め、使う場所や課金のルールを守っていくことで、経験しなくてもいいトラブルを避けることができるはず。今まさに子どもにスマホを持たせ始めようかと悩んでいる人は、今回の調査結果を参考にしてみてはいかがでしょうか。
参考:PR TIMES「【ソクラテスのたまご 独自調査】小中学生のスマホ利用15%の保護者が「トラブルになったことがある」と回答」
参考:ソクラテスのたまご
文・AKI 編集・有村実歩 イラスト・Ponko