ロッテの秋季練習が6日、ZOZOマリンスタジアムで行われた。
プロ4年目の中森俊介は「オフシーズンに向けて、もう1度真っ直ぐを極めたいと思ったので、そこの土台作りを行なっています」と、“ストレート”に課題を持って取り組む。
中森は「毎年オフシーズンに空振りとれる変化球を磨きたいというところで、そこを一つの軸に考えてやっていたんですけど、変化球を生かすも殺すも真っ直ぐ。どれだけ良い変化球を投げても、真っ直ぐがきてなかったら、弾かれますし、そういう意味でも真っ直ぐの重要性を感じたました。そこはもう1度体からしっかり作り直して取り組んでいきたいと思っています」と説明した。
中森はシーズン中、試合の中盤以降ストレートの球速が落ちる原因について体力不足を挙げていた。試合の中盤以降にスピードが落ちていることも、ストレートにこだわることに関係しているのだろうかーー。
「そこもそうですけど、全体的な出力もそうですね。球速もそうですし、スタミナ、投げる体力もそうです」。
去年はオフにウインターリーグで実戦を積み、自主トレに入ったが、今年は「オフシーズンのやりたいことはある程度決まってきていますし、あとは細かい部分。どういう内容でどこでやるのかというところを今はやっていますね」と秋季練習が終わった後も、計画通りオフシーズンに突入できそうだ。
2月1日の春季キャンプまでにどういう姿を見せたいのだろうかーー。「今年の入りは結構良かったんですけど、3月中盤にかけて調子を落としてしまった。そこのペース配分をしっかり考えて、やれることはやってという感じですね」。
◆ 友杉「結構いい打球が飛ぶようになってきている」
2年目の友杉篤輝は10月25日の取材で「今はダウンスイングにしていた軌道を直そうと思ってやっている」と話していたが、あれから10日が経過したが現在は「結構いい打球が飛ぶようになってきているので、良い感覚かなと思います」と好感触。
この日の打撃練習では、ノーステップ気味で打った後、左足を大きく上げて打っていた。「軸足の使い方ですね。ノーステップで確認しながら。いつもは足を高く上げてやっていたんですけど、ちょっと反動を使ってしまうところがあるので、反動を使わないようにやりながら、確認してから足を上げるようにしました」。
左足を大きく上げて打っている日もある。「クイックの時は足を上げられないと思うんですけど、足を高く上げるピッチャーの時は、一緒に足を高く上げたりしているので、そこで合わせていけたらなと思っています」。
来年に向けてこだわっていきたい数字について聞くと、「今年は数字ばかり見て苦しくなったので、シーズン中見ちゃうと思うんですけど、来年は毎日毎日気にせずにやっていきたい。1年間の目標というよりは、1日1日しっかりやっていきたいと思います」と意気込んだ。
取材・文=岩下雄太