京王井の頭線、自動運転(ワンマン運転)実証実験 - 2025年春開始へ

京王電鉄は6日、「日本一安全でサービスの良い鉄道」をめざし、自動運転設備を活用したワンマン運転の実現に向け、2025年春から井の頭線で自動運転の実証試験を開始すると発表した。


今回の実証実験は、運転士と車掌が乗務した状態で運転操作全般(加減速)を自動化し、自動運転システムの安全性・安定性を確認するとともに、均質な運転による定時性向上と省エネ効果の検証を目的としている。井の頭線1000系の回送列車を使用して試験を行い、自動運転時に乗務員が行う作業の課題についても調べる。



駅停車時、停止位置目標へ自動的にブレーキをかけて正確な位置に停車させる「定位置停止装置(TASC)」で停車精度を向上させ、ホームドア設置計画への対応も図る。今回の試験の結果を京王線での自動運転化にも活用するとしている。（佐々木康弘）