小学生が使うランドセル。中には障害が理由で使えないという子もいます。そうした子どもたちを笑顔にする、世界でたった1つのランドセルを取材しました。
“片手で開閉” マグネットで閉まりロックも齋藤慎太郎キャスター:
小幡芽衣ちゃん(6)は、2025年4月に小学1年生になりますが、知的障害があり、細かい手先の作業が苦手です。
一般的なランドセルの場合、留め具の開閉が非常に難しいということで、今回、オーダーメイドのランドセルが届けられました。
「かんたんランドセル」(Maru Su Bags) 4万9500円
開閉する留め具の部分ですが、一般的なランドセルの場合、留め具を横に回して開けます。そして、閉じるときも、留め具に合わせてから縦にするという動きが必要です。
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この作業がなかなか難しいという方に、「かんたんランドセル」は留め具にひもがついていて、ひもをそのまま下に引くだけで開きます。閉じるときは、マグネットで簡単に閉まり、しっかりロックもされます。
胸元にはストラップが付いていて、ズレにくい。肩ベルト裏側に滑り止めも付いているので、しっかりと固定されて、使いやすい仕様になっているということです。重量も軽いです。
齋藤キャスター:
Maru Su Bagsの細川晋代表(64)が開発をしました。お孫さんが先天性の脳性麻痺で、右手が不自由だったそうです。そのため、片手の留め具の扱いが非常に難しかったということで、開発しました。
細川代表は、救急医療専用のバッグをオーダーメイドする会社を営んでいて、全国の救命救急センターなど75か所から受注を受けているということです。
今回のランドセルでも、こだわりがあります。
留め具はドイツ製で、最新のマグネットを使っています。素材は、救急バッグと同じもので、傷つきにくく、強力な撥水加工で汚れにくいものにしたということです。
歴史・時代小説家 今村翔吾さん:
今回はオーダーメイドですが、ラインナップとして世の中に出ていくことが望ましいですよね。
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ホラン千秋キャスター:
「成長期なのに重たいものを背負わせるな」という保護者もいると思うので、軽いのがいいと思ったら、そういう選択肢もいいですよね。
井上キャスター:
京都では、もともと、「かんたんランドセル」と同じタイプだったそうですね?
歴史・時代小説家 今村翔吾さん:
むしろ一般的なランドセルに憧れを持っていて、京都府の南部だけ「ランリュック」という布のものでした。めちゃくちゃ軽いですし、とても安かったと思います。
京都府の南部の出身者は、一般的なランドセルの転校生に憧れていました。
齋藤キャスター:
“みんなが使える文房具”というものがあります。
「パラクルノ」(コクヨ株式会社)というキャンパスノートは、片手でめくれます。935円です。
「カスタ」(長谷川刃物株式会社)は、置いたまま切れるハサミです。1800円です。
「スーパーコンパス くるんパス」(ソニック)は、握って回すだけです。660円です。
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「クリアテープ ハリマウス」は、片手で1秒で使えます。968円です。押して、引くだけで止まるという修正テープの要領で、セロハンテープが使えるというものです。
歴史・時代小説家 今村翔吾さん:
こういうものが出てくると、まだまだ開発の余地があるんだということに、驚きます。