小４殺人未遂容疑で逮捕＝無期懲役で服役の男―加古川女児殺害も関与示唆・兵庫県警

　兵庫県たつの市で２００６年、９歳だった小学４年の女児が刃物で刺され重傷を負った事件で、県警は７日、殺人未遂容疑で、岡山県津山市の女児殺害事件で無期懲役の判決を受け服役中の勝田州彦容疑者（４５）を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。勝田容疑者は０７年に兵庫県加古川市で小学２年鵜瀬柚希さん＝当時（７）＝が刺殺された事件についても関与をほのめかしているという。

　刃物で女児が襲われるなど特徴が似ており、県警は加古川市の事件にも勝田容疑者が関与した疑いがあるとみて、裏付け捜査を進める。

　たつの市の事件は０６年９月２８日午後６時２０分ごろ発生。小学４年だった女児が塾帰りに刃物で胸などを刺され重傷を負った。

　県警は、発生の約１分後に現場近くの防犯カメラに映っていた男の映像を公開し、情報提供を呼び掛けるなどしていた。

　０７年１０月１６日には、加古川市で鵜瀬さんが自宅玄関前で左胸などを刃物で刺され死亡した。県警加古川署捜査本部には延べ約５万４２００人の捜査員が投入され、これまでに約５６０件の情報が寄せられたという。

　勝田容疑者は０４年９月、津山市の住宅に侵入し、わいせつ目的で当時小学３年の女児＝同（９）＝の首を絞め、胸や腹を刃物で複数回刺し殺害したとして１８年に逮捕、起訴された。勝田容疑者は当時、別の殺人未遂事件で服役中だった。