ロッテの秋季練習が7日、ZOZOマリンスタジアムで行われた。
6日から一軍の秋季練習に参加している育成1年目の富山紘之進は、ピンストライプのユニホーム、多くのファンが見守る中での練習に「いつもより気合いが入るというか、ファンに見られているというのもあるので、よりしっかりしようとかじゃないですけど、自分の気持ちが昂る感じがします。楽しみながら、しっかりやれている。そこはいい環境だなと思います」と目を輝かせた。
プロ1年目の今季はファームで16試合に出場して、打率.200、1打点だったが、10月に行われたみやざきフェニックスリーグでは中日戦で3安打と成長した姿を見せた。「中日戦とか自分の自信に繋がるバッティングができた。思いっきりスイングすることを心がけてやっていっているので、あそこで出せて良かったです」と、自信になった。
「初めはボールに慣れるのとかも苦労していましたし、自分の中で球種を絞ることを心がけていた。コーチからもしっかり割り切って打て、ストレートならストレートを張ってしっかりミートできるようにしろと言われたので、フェニックスでもそれを意識してやっていました。その球種が来た時はジャストミートできたと思います」と振り返った。
体重を増やすことを意識していた5月、取材した時の体重は77キロだったが、現在は79キロとなった。「夏は、あまり体重が増えなかったです。増やしても落ちることが多かったです。それを維持していることがあったので、この秋で増えたと思います」とのことだ。
秋季練習、他の選手との差をつけるためにシーズンオフの期間でどれだけ自分を追い込むことができるかが重要になってくる。「2月1日からガンガンしっかり動けるように、練習についていけるように。スタートから出遅れないようにしていきたい。このオフシーズンで体を仕上げて、2月1日に挑みたいと思います」。
◆ 田中晴「1年間一軍で投げ切るのが目標」
プロ2年目の田中晴也は、プロ初登板を含む4試合・20イニングを投げて、1勝1敗、防御率1.80の成績を残した。
「自分が思っているよりも早く初登板を果たしましたし、そこで一軍のベースを知れたので、一軍で活躍するための課題、土台作りを早い時期から取り組めました。全体を振り返って4試合・20イニングを投げられたというところは、2年目にしてはいい経験もできましたし、満足とはいかなかったですけど、全体的に見ればうまくいった1年かなと思います」。
この1年の経験を踏まえ、シーズンオフは「年間通じてクイックのところを見直すことと、変化球の部分で自分が自信を持って投げられる変化球を1つ以上覚えること。あとはストレートの平均球速をあげられるようにやっていきたいです」と課題と向き合っていく。
来季に向けては「今年は谷間というか自分として連続的な先発はできなかった。(登板間隔を)空きながらの先発だったので、来年はしっかりいい形でキャンプインして、開幕ローテーションに入ることが1つ目の目標。その中で1年間一軍の舞台で活躍しきる。1年間一軍で投げ切るのが目標です」と意気込んだ。
取材・文=岩下雄太