財務省が8日発表した7〜9月期の為替介入実績によると、政府・日銀は急速な円安進行を抑えるため、7月11日に3兆1678億円、12日に2兆3670億円の円買い・ドル売り介入を実施した。介入は直ちに実施の有無を公表しない「覆面」の形で行われ、実施日と、各日の介入規模が今回明らかになった。
覆面介入は、いつ介入が行われるか分からない疑心暗鬼に市場参加者を陥らせ、警戒感を高める狙いがある。7月11日夜は米消費者物価指数の発表後、1ドル=161円台で推移していた対ドルの円相場が157円台に急上昇。12日夜も159円近辺から157円台に急騰した。